宇宙の謎:暗黒物質の証拠発見か 国際チーム、新現象観測
毎日新聞 2013年04月04日 00時17分(最終更新 04月04日 01時25分)
宇宙の大半の質量を占めるとされながら、光などの電磁波で観測できていない物質。1930年代、銀河団の観測から暗黒物質の存在が初めて示唆され、70年代後半の渦巻き銀河の回転速度の観測で存在が確信された。銀河や銀河団、何もない空間など、宇宙にある複雑な大規模構造も暗黒物質がきっかけで造られたとみられる。正体は不明だが、他の物質とほとんど反応しない、質量の重い未知の素粒子と考えられていて、標準理論を超える「超対称性理論」が予想する素粒子「ニュートラリーノ」が有力候補として挙がっている。