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不動産の仕事をしながら日常ふと思ったことをだらだら書いてます

過去に売った中古の収益物件でそろそろ20年選手になる部類のものが増えてきました。

売りっぱなしにするとその後そのお客さんともそれっきりになってしまうので売ったあとも結構お付き合いを続けています。

目が届くように私の息のかかった管理会社にやらせたいのですがそこはオーナー判断。
しがらみがあるのでしょうか大手さんに頼む傾向があります。

ちゃんと面倒見ていてくれれば良いのですが後々見に行くと結構ずさん・・。

清掃とエレベーター点検と水周りくらいしか見ていないのか建物の状況が悪化している物件が多くなっている気がします。

売買契約の際に、「見えない部分が原因でトラブルを起こすことがあるのでそういうところは何年に一回でも構わないので点検してくださいね」とは言うのですが大体深刻なトラブルになってから「知らなかった」というケースです。

初期段階で発見できれば大した費用も掛からず済むのですが事が深刻になればなるほど費用はかさみます。

実際に起こったことですが都内の建物の排水は大抵下水溝にたどり着きます。
この下水溝に流れ込む建物の最終部分は最終下水枡。

よくペットを飼っている物件や1階で飲食をやっている物件、女性居住者の比率が高い物件であるのですが最終枡に異物が流れ込んできて詰まり枡から溢れた排水が枡の周りの土を崩してしまい挙句、増すが定位置から沈んでしまうことがあります。

恐らく普通の管理会社はこの見るからに開きそうも無いクソ重い枡を開けて点検することなんてほぼ無いですから無事か無事じゃないかはオーナーの運次第です。

ここが詰まるとまず建物内部の配管から臭気が各部屋に行き渡ります。ここで気が付けばまだ被害はそんなに深刻にはなりません。

完全に詰まると汚水の逆流が始まります。この時点で枡を掘り返して埋め直しですから200万程度の出費になります。最悪のケースは1階のテナントが入っているケース。床下が汚水まみれになるので清掃・消毒・床の張替え・テナント保証などで軽く数百万円コース。

汚水と簡単に言いますが普通に「う〇ち」が流れてくる排水です。逆流したらそれはもうトラウマになるくらい悲惨です。

話は逸れますが、これだけに特化して点検する業者いればニッチ産業で大儲け出来ると思うのですがまだいません。(外壁塗装の飛び込み営業よりは確実に需要があるのですが・・。)

水周りのトラブルは収益物件で起きうるトラブルで最大の出費になりますので物件を買うときには注意が必要です。

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2011.09.06 / Top↑