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中国駐米大使 「米との信頼は不十分」4月26日 8時21分
今月、アメリカに着任した中国の崔天凱駐米大使は、ワシントンで米中関係について講演し、「両国間の信頼はまだ不十分だ」と述べるとともに、アメリカのハイテク製品の中国への輸出規制に不満を示しました。
駐日大使や外務次官を務めた崔天凱大使は、今月2日に中国の駐米大使としてワシントンに着任しました。
崔大使は、25日、ワシントン市内で米中関係についての講演を行い、まずボストンで発生し、中国人女性も犠牲になった爆破テロ事件を強く非難しました。
そのうえで崔大使は、米中関係について、信頼の構築が重要だとしながらも、「両国間の信頼はまだ不十分で、重要な2国間関係に必要な水準に達していない」と述べました。
そのうえで、ことし7月にワシントンで予定されている経済や安全保障についての戦略経済対話をはじめ、90を超す米中の対話の枠組みを使って相互理解を深め、朝鮮半島情勢など国際問題の対応に当たるべきだと主張しました。
さらに崔大使は、中国は今後5年間にアメリカから10兆ドルの製品とサービスを輸入するという見通しを示しながら、アメリカが産業や軍事上の理由などから中国へのハイテク製品の輸出規制を行っていることについて、不満を示しました。
先月、就任した習近平国家主席が率いる中国指導部は、アメリカとの関係を「新しい大国関係」と位置づけ、2期目のオバマ政権と関係構築を急いでいます。
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