ウミガメ悠ちゃんの幸せ探し (バラエティ/情報)
今回は人工ヒレをつけたウミガメの「悠ちゃん」の幸せ探しの物語。ナレーション室井滋も「ウェルかめ」で亀に関わりがあったと話した。身体の半分以上をサメに食べられてしまった悠ちゃんを、東京大学や京都大学の専門家らが集まって支援している。プロジェクトを立ち上げたウミガメ博士の亀崎直樹さんも悠ちゃんの本当の幸せを巡って試行錯誤を繰り返していた。
今回は人工ヒレをつけたウミガメの「悠ちゃん」の幸せ探しの物語。大阪湾神戸空港にウミガメの療養所があり、ここで6年前から傷ついたウミガメを保護している。神戸市の須磨海浜水族園では、ウミガメの研究者である亀崎直樹さんのもとにサメによって身体を食いちぎられたウミガメの「悠ちゃん」が来たことをきっかけに、海に帰してもサメから逃げられるくらいのスピードが出せる人工ヒレを悠ちゃんに付けるプロジェクトを開始した。
大阪の大東市にある川村義肢株式会社は、悠ちゃんの人工ヒレづくりに協力することを決意した。神田一憲さんは、悠ちゃんプロジェクトは子どもたちにも元気を与えたと語った。しかし、悠ちゃんの負担を減らすために甲羅に取り付けられた金具など、本来の生物の姿をかけ離れたウミガメの姿に、研究者の亀崎直樹さんは大きなショックを受けた。スピードを求める技術者たちと、ウミガメ本来の姿の保存を求める研究者たちとの間で意見の対立が起き、今までに26個もの人工ヒレの試作品が作られた。
去年11月には普通より15cmも長い人工ヒレを使った実験が行われたが、悠ちゃんはうまく使いこなせていない様子だった。京都大学の物理学者坂上雅昭さんは悠ちゃんの行動パターンを分析し、幸せ度数を計測することに。坂上教授は速く泳ぐことが必ずしも幸せにつながるかどうかという点に疑問を投げかけるが、プロジェクトの発起人である亀崎直樹さんらはサメから逃げるに足りる遊泳速度が必要だと話した。チームはより効率的に遊泳できる人工ヒレと、悠ちゃんの幸せの両立を求めて奮闘を続けている。
次回予告 (その他)
「ドキュメント20min.」の番組宣伝。