アサンジ亡命を認めたエクアドルは、なぜ米国に逆らえるのか?
ラテンアメリカにおける民主主義と自由なメディアの役割とは?
今回のテーマは、「ラテンアメリカから見える日本のいま」です。
スウェーデンへの引き渡しを恐れるジュリアン・アサンジ氏は、
ロンドンのエクアドル大使館に駆け込み亡命を認められました。
なぜエクアドルに保護を求めたのでしょうか?
それに答えるには、中南米諸国と米国とのあいだの長年の関係を見なければなりません
20世紀後半のラテンアメリカでは、
米国が支援する軍事独裁政権が誕生し、
大勢の市民が惨殺され、犠牲になり民主主義は弾圧されました。
また、いちはやくそのような環境の下で新自由主義の経済理論が徹底して実行に移された結果、
富は外国に流出し、経済はガタガタになりました。
そして、こうしたことに一役買ったのは、
いわゆる大手メディアの報道でした。
現在の反米的な動きは、この苦い経験を踏まえて出てきたものです。
【今回の特集映像と出演者】
◯チャベス政権、民放テレビ局を閉鎖 是非をめぐり徹底討論
・エイミー・グッドマン(Amy Goodman):
ジャーナリスト、デモクラシー・ナウ!司会&総責任者。
・アンドレス・イザラ(Andres Izarra):
ベネズエラの民営放送局RCTVでニュースディレクターを努めていたが、
2002年のクーデター後に辞任し、チャベス政権で通信大臣を務めた。
現在は、中南米にまたがる衛星放送局テルスールの社長。
・フランシスコ・ロドリゲス(Francisco Rodríguez):
米国コネチカット州のウェスリアン大学准教授。
2000年から2004年まで、ベネズエラ議会の経済担当官を務めた。
※ 特集映像は、米国Democracy Now!で現地放送用に編集されたものです。