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わずか2分で13.5兆円が消失…市場を荒らした偽ツイッター

4月23日,ホワイトハウスで爆発がありオバマ米大統領が負傷したとの虚偽のメッセージがAP通信のツイッターで流た後、S&P500の時価総額はわずか約2分間で1360億ドル(約13兆5000億円)相当失われました。この事件はコンピューター取引のリスクを浮き彫りにすることになりました。

更新日: 2013年04月24日RSS

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この偽ツイートの直後、ジェイ・カーニー(Jay Carney)大統領報道官は報道陣に対し、「大統領は大丈夫だ。さっきまで一緒にいたから」と伝え、大統領の無事を確認しました。

引用元・http://news.infoseek.co.jp/article/afpbb_2940375

AP通信のツイッターから23日「ホワイトハウスで2度の爆発があり、オバマ米大統領が負傷した」との偽メッセージが流れた

AP通信はFacebookに開設している公式ページでメインアカウント「@AP」がハッキングされたことを報告した

さらにメインアカウント乗っ取りを報告した約1時間後には、モバイルアカウント「@AP_Mobile」もハッキングされたことを明らかにした。

偽ツイートについては「シリア電子軍」というグループが犯行声明を出していて、FBI=米連邦捜査局などが捜査している

偽ツイッターが流れた瞬間…急落する株価

この偽ツイートに反応した投資家による売り注文が殺到し、23日のダウ平均株価は145ドル急落

S&P500種株価指数構成銘柄の時価総額はわずか約2分間で1360億ドル(約13兆5000億円)相当失われた

その後AP通信が偽の情報だと発表したことで、株価は3分以内に回復し、S&P500種指数は結局1%高の1578.78で終了した

米株式のほか、日経平均先物や、ドル円レートも一斉に急落しています。

なぜこんなに短時間で株価は急落した?

GettyImages Photo by Photodisc / Photodisc

ファンドマネジャー バリー・シュワルツ氏
「どうして市場があの情報にこれほど素早く反応できるのか分からない。コンピューターのプログラム取引だったに違いないが、実に恐ろしい」

米証券会社責任者 セス・セトラキアン氏
「売りが売りを呼んだ。それがわれわれの住むアルゴリズム取引主導の世界の現実だ」

コンピューターによるプログラム取引とは?

GettyImages Photo by Chad Baker/Ryan McVay / Digital Vision

アルゴリズム取引とは、コンピュータが株価の上下変動や売買株数などを分析し、自動的に発注を行う取引形態のことである

どのようなルールを構築するかにより、無数のバリエーションが存在する

また情報入手から、判定、発注までの処理速度が速いことから、他の市場参加者に先駆けて約定を取ることが可能になるというメリットがある。

ウェブ上の新聞サイトなどに掲載されているニュースを収集し、記事を元に自動的に売買を行うプログラムも使用されている

過去にも6年前のユナイテッド航空破産申請を報じた記事を元に誤って売買を行ったことにより、同社株価が76%急落するという事件が2008年9月8日に起きている。今回もこのようなプログラムがAP通信のツイッターに反応して自動売買したのでは、と見られている。

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ちょっと気になるニュースを独自の視点で少しだけ掘り下げています。ニュースソースだけじゃ物足りないという方の期待に応えられるようなまとめを作れるようガンバリます!