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政治
小沢氏側、新人19人に1億2500万円 参院選で配分、旧新生党資金か
2011.11.30 22:41
[政治資金・献金・資産]
民主党の小沢一郎元代表の関係政治団体が、旧新生党の資金がプールされている政治団体「改革フォーラム21」から1億円の寄付を受けていた問題で、小沢氏の資金管理団体「陸山会」が、昨年7月の参院選で、民主党公認や推薦の新人19人側に、計1億2500万円を選挙資金として分配していたことが30日、公表された政治資金収支報告書で分かった。
陸山会の収支報告書などによると、同会は昨年6月18日、改革フォーラム21から小沢氏が代表の「民主党岩手県第4区総支部」を経由する形で1億円を受領。その3日後から、各陣営に各500万円ずつを選挙資金として分配した。
資金の流れから、立法事務費など多額の公金を含んだ旧新生党の資金が原資となったとみられる。
新人はいずれも選挙区から出馬。苦戦が伝えられた北海道選挙区の徳永エリ氏には追加で2千万円を支援。大阪選挙区で2議席を狙い、小沢氏が出馬要請したタレントの岡部まり氏には1500万円を渡した。
小沢氏は当時、鳩山内閣の総辞職に合わせ党幹事長を辞任しており、「一兵卒」ながら巨大な資金力を背景に候補者を支援。だが、菅直人首相(当時)の消費税率引き上げ発言で“逆風”となり、19人のうち当選は3人だけだった。
平成21年の衆院選では、旧新生党の資金3億7千万円が引き出され、陸山会を通じ候補91人側に4億4900万円が分配されており「政党資金の私物化」と批判を受けていた。
神戸学院大の上脇博之教授(憲法学)は「立法事務費は国会での立法活動を支援するために支給された公的資金であり、小沢氏の影響力を強めるため選挙で使われたのであれば、流用と言わざるを得ない」としている。
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