［ライフ］【鉄道ファン必見】駅・定点観測　山手線一周の歌はここから　渋谷駅　東急東横線地下化で人の流れ一変＋（1/5ページ）（2013.4.28 12:00）

　大学受験のため初めて田舎から上京したとき、東京駅から渋谷駅までどう行けばよいのか、真剣に悩んだ。地方出身者にとって、東京の鉄道の路線の多さ・駅の多さは信じがたいものがあった。そんなときに大学の先輩が教えてくれたのが「山手線一周の歌」。東急東横線の地下化という一大イベントがあったこともあり、その歌の起点となる渋谷駅をここで紹介したい。（溝上健良）

　山手線一周の歌にはいくつかのバージョンがあるらしいが、大学の先輩が教えてくれたのは「瀬戸の花嫁」の替え歌で、渋谷から外回りで「渋谷、原宿、代々木、新宿～」と歌っていくと、「五反田、目黒、恵比寿に、渋谷」と一周して終わるものだった。大学１年のとき、東京の地理が把握できず四苦八苦していた筆者だが、この歌であっという間に山手線の全駅とその位置関係を掌握。以後、周辺の路線も次第に頭に入ってきて、今では取材で都内どこへ行くときも適切なルートをまず間違いなく選択できるようになってきた。この歌はお勧めである。

　ただ困ったことに、ＪＲ東日本は田町～品川間に新駅の建設をする方針だという。新しい駅が加わったら、山手線一周の歌はどうなってしまうのか…というのが、あまり人には言えない筆者の悩みの種だ。