悔しい大敗も、きっと黄金ルーキーが晴らしてくれるはずだ。さあ、28日、藤浪が歴史に名を刻む1勝へ挑む。
「(前回と)同じ投球をしたら打たれると思うので、何かしら工夫したい。試合の中で、打者を見ながら考えます」
14日の甲子園ではDeNA打線を6回無失点に抑え、プロ初勝利を挙げた。ただ、同じようにいけるとは考えていない。特に気をつけたいのが、本塁打王争いを独走(13本)するブランコだ。
前回は150キロ前後の直球で強気に攻め、3打席で単打1本。この日の試合前、ブルペンで約50球を投げる前のアップ中には、B砲のフリー打撃に熱視線を送った。
「すごいバッターなので、どういう打球を打つのか見ていました」
次々とスタンド最上段へ放り込むフルスイングに苦笑いを浮かべながらも、冷静なその姿に、気負いはなかった。