AKB48と姉妹グループによる4日連続のライブイベント「AKB48グループ臨時総会~白黒つけようじゃないか!~」の3日目の公演が27日、東京・日本武道館で行われた。昼公演では福岡・博多を拠点に活動するHKT48が登場。女性アイドルグループとしては最速となる、CDデビューからわずか38日での武道館公演となった。夜にはAKB48が登場。5月3日でグループに別れを告げる河西智美(21)の卒業セレモニーが行われた。
HKT48が、グループ初めてのコンサートを、それも日本武道館で成功させた。平均年齢15・1歳の39人。初日のSKE48がエネルギッシュなダンスで、2日目のNMB48がお笑いで観客を魅了したのに対し、無邪気な笑顔でステージを駆け回る、若さを前面に出したパフォーマンスで1万1000人のファンを熱狂させた。
地元・博多のHKT48劇場で上演している「博多レジェンド」の楽曲を中心に29曲を熱唱。終盤にはAKB48の「ポニーテールとシュシュ」、NMB48の「オーマイガー!」など“お姉さんグループ”の代表曲を20分にも及ぶメドレーで披露。自らのデビュー曲「スキ!スキ!スキップ!」で締めくくった。
最年長の指原莉乃(20)がリーダーシップを発揮、若手メンバーの見せ場を作った。先月までランドセルを背負っていた中学1年の田中菜津美(12)とのトークでは「大人なのに貧乳ですね」と突っ込まれ、「豊胸効果がある矯正下着を買ったけど、それすらブカブカだった」と自虐ギャグを飛ばして笑いを誘った。
半年前、AKB48から移籍した多田愛佳(18)は凱旋を果たした。会場から“愛ちゃんコール”を浴び、「博多での毎日は楽しい。メジャーデビューして武道館の舞台にも立って、本当に移籍して良かった。みんな、ありがとう」と涙ぐみながら感謝した。
トーク技術、振り付けの乱れなど課題も見つかった。キャプテンの穴井千尋(17)は「ここに立てるのは、決して自分たちの実力だとは思っていません。今後もHKTは全員、全力で挑戦していきます。応援してください」と、さらなる飛躍を誓っていた。
[2013/4/28-06:05 スポーツ報知]