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【大リーグ】

チェン、自己最長8イニング“ゼロ封” 被安打2で三塁も踏ませず

2013年4月28日 紙面から

◆オリオールズ3−0アスレチックス

 淡々とアウトを積み重ねた。8回、クリスプの打球が左翼手ライモールドのグラブに収まるのを見届けると、チェン・ウェイン投手(27)は穏やかな笑みを浮かべながらベンチへ引き揚げてきた。「今日は精神的にベストだった。投げることだけに集中できた」。メジャー自己最長の8イニングを左腕が苦もなくゼロ封。開幕から3試合勝ち星なしから一転、敵地での完璧な投球で2連勝を飾った。

 ピンチらしいピンチもなかった。立ち上がりから最速148キロの直球が切れ、2回は5球で三者凡退。3回に2死から内野安打、5回に1死から右中間二塁打を許したが、後続を危なげなく断ち切り、三塁は踏ませない。「最近は試合中に考えすぎていた。今日は何も考えなかった」。“無の境地”でリズム良く投げ込んだ106球。100キロ台のカーブも駆使し、メジャーでの自身最少被安打タイとなる2安打に抑え込んだ。

 これでア軍打線とは3度の対戦で自責点はわずか1。敵地での好投にショーウォルター監督は「彼は何が起きても最高の投球をしてくれる。特に遠征でだ」と信頼。ア軍のメルビン監督も「対戦する度に何かが違う。直球が思っている以上に伸びてくる。ウチは打ち上げてばかりだ」と“天敵”にお手上げだ。

 昨年8月から好投しても10戦連続白星がつかない不運が続いていたが、前回(20日)のドジャース戦で勝利して負の連鎖も払拭(ふっしょく)。7回に先制打を放ったピアースは「あんな投球をされたら、俺たちも打たないとね」とニヤリ。本来の切れのある投球に、打線の援護があれば怖い物なし。勝ち運に乗り始めたエースが、チームも打線も勢いに乗せる。

 

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