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【プロ野球】

ライアン小川 無傷の3連勝 G菅野に投げ勝った

2013年4月28日 紙面から

ヤクルト−巨人 菅野とのルーキー対決を制し、3勝目を挙げたヤクルトの小川(北田美和子撮影)=神宮球場で

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◆ヤクルト4−2巨人

 ヤクルトが逆転で4連勝。1−2の6回1死一、三塁でバレンティンが4号3ランを放った。小川は7イニングを3安打2失点でチームトップの3勝目。石山−山本哲のリレーで逃げ切った。巨人の菅野は一発に泣き、プロ初黒星を喫した。

 今季初めて満員御礼になった神宮に、傘が乱舞した。ツバメのライアン・小川が初顔合わせの巨人を倒し、無傷のプロ3勝目。しかも、同じ新人・菅野と注目の投げ合いを制し、リーグトップタイの3勝目。チームも4連勝し、勝率で広島を上回り3位に浮上。「新人同士なので絶対負けたくない気持ちでいった。勝ててうれしい」と、その表情には自信がみなぎってきた。

 創価大1年秋、明治神宮大会関東代表決定戦で、2年生だった菅野を擁する東海大と対戦している。5安打完封で勝ったのは小川だが、菅野のことを「球が速くスライダーも切れていて、1つ上のランクの投手だなと思った」という。それ以来の対決だった。

 子どものころにファンだった巨人だけに「ワクワクする」と対戦を心待ちにしていた。

 主砲・阿部からは2三振。6回、坂本に2ランを浴びて逆転を許したが、その裏バレンティンの再逆転3ランで白星を手にした。7イニングを3安打、7奪三振の2失点と内容的にも菅野に投げ勝った。

 身長171センチと小柄。お手本とするのが167センチのエース石川。「石川さんの向かっていく姿勢を見て自分も続きたいと思った」。初めてコンビを組んだ捕手の田中雅は「全部の球種で勝負球にもカウント球にもできるところが石川さんと同じでいいところ。的を絞らせないリードを心掛けたが、それにしっかりした制球力で応えてくれた」と、新人らしからぬ投球に舌を巻いた。

 これで巨人の菅野や中日のカブレラらに3勝で並び、月間MVP候補に滑り込んだ。「まだまだ始まったばかり。切り替えてやっていきたい」。勝ち続けても慢心はなく、謙虚さは変わらない。(竹村和佳子)

 

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