2013年04月24日

全閣僚の靖国参拝は大変良かった〜〜日本人のプライド


 平常時ならば隣国を刺激することは大いに慎むべきだろう。しかしわが国領土の警備に当たっている艦船に対して射撃用のレーダーを照射する等という行為は、これは最早臨戦体制である。領土を単なる経済的な得失で見てはならない。もしおめおめと領土を奪われたら、今日の青少年のプライドに与えるダメージは深刻なものになるだろうし、また後世においても日本の歴史の中で最も国民が堕落した時代と想起されるであろう。

 そこで実際問題として現在の国防機運を短期間に高められるか、と言えば事はそれほど簡単ではない。戦後の平和ボケの時代が永く続いたので、今でも一旦有事になれば米軍がすべて守ってくれると信じている国民が多い。即ち戦後の自由と民主主義体制の下で安全保障をどう担保するかという課題は難しいテーマであり、おいそれと確かな方向性が出せるわけではない。そこで急遽の策として今まで護持されてきた古い国体構造に頼ろうということで、正に止むを得ない当然の処置だと思う。

 この日本独特の神道という宗教行事はなかなか外国人には理解し難い世界で、特に中国は自国の旧時代の勢力(地主等)を殺害し、消滅させてきた体験をもつから、自国の歴史を丸ごと受け入れるという独特の思想は彼らの理解を超えているだろう。しかしこれは日本だけの特別な文化ではない。世界を目をやれば未だに独立を求めるスペインバスク地方の住民やアイルランド、イスラエル、ハンガリー等〃、探せば五万とある。

加えてこの臨戦体制は中国が恫喝をやめるまで維持しなければならず、それまでは「内政問題」とか何とか分かりやすい言葉で釈明するしか方法がない。今自明なことは尖閣周辺で事変が起きても、元寇の時代のように素早く駆けつけて戦闘に加わる民間人など殆どいなくなってしまったということだ。

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日本人は英語で食っていけるか(補足)〜〜英語教育再考
・人間の聴覚神経と英語
 英語の話が出ると、英語教育界の方から必ず「それみろ」と英語教育拡充の圧力がかかる。これほどいまいましい話はない。日本人の英語下手の原因を一方的に「勉強不足」と断罪するのはいかがかと思う。私見では聴覚の構造が基本的に西洋人と異なるのではないか、と思っている。この辺の研究成果はあまりないようであるが、低周波音の被害を訴える方々と接していると音の感受性は単に耳鼻咽喉学会が捉えているような単純な問題ではない。幾世紀も積み上げられた会話音の周波数領域におけるフィルター効果というものが脳神経の成長に関わっており、子供によっては英語発生周波数帯が全く把握できない例もある。また発音機構についてもフランス語の発音に適した地方(東北が多い)もあり、そういう天賦の才能に恵まれた方は大いに才能を発揮したらよい。

 音楽もそうだし、スポーツにおいても然り。水泳は得意だが柔道は苦手という子供はいくらでもいる。英語についても天賦の才能にバラツキがあり、そういう才能に恵まれても英米圏の文化的な基盤を身につけることは至難の業である。むしろ現状では国語の基礎が危機的な状況にあり、その方の対策が急がれる。NHKという公共放送が日本語の普及よりも英語教育に力点を移すのは問題だ。まずは自国語の読み、書きが教養の基盤で、それを差し置いて英語を必須にするのは大反対である。基本的に英語は公教育から外して民間の団体が教えればよい。


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