投稿遅れてごめんなさーい!
まぁ読んでる人いねぇと思うけどな!(自虐)
第3話 キレる留学生
―憂介は帰路の中、とてつもない不安と吐き気に襲われていた。
(おびただしい数の着信履歴…世話焼き女房気質な性格…もうダメだ怒られるうわぁ…。)
憂奈の説教は日常茶飯事だが、今回は憂介のやらかしたレベルが違う。学校を丸々1日サボっていたのだから。勿論、自分が化け物と戦っていることなんて、言える訳もない。
(俺はどうなっちまうんだ…。もしかしてもしかすると、こういった夫婦じみた生活も…終わっちまうのか…。)
そんなこんなで自宅の前まで。
(こうなったら言い訳無しだ!土下座でもなんでも…!)
憂介はそう奮起しながらドアを開ける。
"ガチャ。"
「…ただいま~」
「………。」
「…あの~、憂奈…さん?」
憂奈が玄関で仁王立ちしている。
見た感じ、怒ってるように見える。
(…やっぱり俺が学校をサボってオトナの女性、もとい芦原愛美と甘い甘い、それはもう甘~い一時を過ごしたことがバレたのか!?
いや、それは無いはず、何故ならその時間帯は授業中だからな。
じゃあ、やっぱり授業をサボったことに怒っているのか?)
憂介が口をポカーンとしていると、憂奈がゆっくりと口を開く。
「…おかえりなさい。ご飯出来てるから食べてください。」
「へっ?」
憂奈は仁王立ちをやめ、リビングへと消えていく。
(…あれ?怒ってねぇのか?でも、あの表情は…。)
そんな事を考えていると、憂介の腹の虫達が空腹の鐘を鳴らしまくる。
(静まれ!欲望に支配されし哀れな昆虫供ッ!)
憂介は自分の虫達にそう言い聞かせ、憂奈の後を追うようにリビングに入った。
夕飯は、憂介と憂奈の好物である春巻だ。
「い、いただきます…。」
「どうぞ。」
2人の長い沈黙が続く。
いつもなら警察にお世話になったことのあるくらいの賑やかな団欒だが、ここはまるでお通夜のようだ。
あまりの緊張感に、春巻が喉を通らない憂介。
(はっ…はやく食べ終えて部屋に戻らないと!)
憂介は一気に飯を食べ終えると、水をガブ飲みして
「ご、ごちそうさまッ!そしておやすみ!!」
そう叫び、ダッシュで部屋に向かおうとすると、
「待ってください!」
憂奈が後ろから抱きつく。
(うわっ、どーしよもうだめだうわぁ…)
抱きついてから数秒後、憂奈が口を開いた。
「私…知ってるんですよ…?憂介くんが…憂介くんが…」
「いや違うんだよ!ほら、その…」
言い訳しようとするが、言葉が出てこない。
「私は止めませんけど…憂介くんが…憂介くんが死んじゃったら…うわあああああん!」
憂介の背中に顔を埋める憂奈。
(俺が死んだらって、まさか憂奈…テンシのこと知ってんのか!?)
「…俺はまだ何も言えねぇけどさ…まぁ大したことねぇし、死ぬ訳ねぇよ!な?」
「しっ、死んだら承知しませんから…!」
憂奈の抱きしめる力がいっそう強くなる。
「おう!じゃあ、一緒にお風呂入ろっか♪」
「なんでだよ変態!」ゲシゲシッ!
「イタッ!ふぇぇ…痛いよ憂奈ちゃん…」
「きんもーっ☆」
機嫌を取り戻した憂奈は、風呂場の方へと憂介の手を引っ張っていった。
―2人がイチャコラしている頃、もう1人のヒーロー、"コンフロンター"が誕生していた。
その人間の名はブライアン・ジョンソンJr.。19歳。通称BJ。アメリカから来た留学生である。
「オイそこの黒人。お前、カタガキを持ってるんだろ?」
彼の目の前にいる、ヤドカリを人型にしたような化け物が言う。背中に真っ白な羽があることから、テンシであることがわかる。
「ソレがどうしたんデスカ!」
BJは左の手のひらから、図太い棘を数本出す。
「カタガキを持っている人間は殺さなくちゃいけなくてねぇ~。こ・く・じん?」
挑発的な態度を取るテンシ。しかし、BJは動じない。
「オマエなんかに、ボクを殺せる訳アリマセンッ!」
「うるせぇ!黙って死なねぇと、どうなっても知らねぇぞ!」
ヤドカリのテンシはそう怒鳴ると、背中の貝の穴から数百メートル先の、数人の通行人を吸い込もうとし始めた。
その瞬間、BJの様子が一変する。
「ヤァァァァァメェェェェェロォォォォォア!!」
BJは奇声を発しながら、右手から飛び出した槍にコアシリンダー<アーマリング>をセットする。
"PoisonHog!Armoriiiiiiiiiing!"
"ポイズンホッグ"の起動音と共に、白銀色の、棘々しい鎧を身につける。
「シネェェェェェェェェェェェェェェェア!!」
「おっと、そんなほっそいトゲじゃ、俺様の外殻を貫通できないねぇ~。こくじんくぅ~ん。」
「関係ネエエエエエェェェェェア!」
新たなコンフロンター、ポイズンホッグは、目にも留まらぬ速さでヤドカリのテンシの背後に回り、貝を攻撃する。
「いったーいっ!…笑っちゃうくらいにねぇ!………ッ!?」
反撃しようとしたその時、テンシの動きが止まる。
突然の苦しみと同時に、テンシの体が細かい泡となり消えているのだ。
「うぅ…アァッ、ど、どういう…ことだッ!?」
「それがボクの…カタガキのチカラデス。」
そう呟き、ポイズンホッグは変身を解く。
「こっ、この俺が…黒人…なんかに…ッ!」
テンシはそのまま消滅した。
「コレでいいんデスカ?アイミサン。」
歩み寄ってくる愛美に、BJが話しかける。
「ええ。お見事でしたよ。Mr.Johnson。」
「ヤッタァー!ご褒美にエッチシテクダサァイィィィア!」
「…では。」
愛美は殺意のこもった顔をしながら帰っていった。
男の頭の中は、大体一緒のようだ。
To Be Continued...
読んでいただきありがとうございます!
新キャラのBJ、
いかがだったでしょうか?
オチがひどかったですが(笑)
これから魅力のあるキャラクターにしていこうと思ってます。
よろしくお願いします!
次回、第4話 トゲトゲハートに毒されて
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