ネット選挙運動前に 政党がイベント参加4月27日 18時3分
インターネットを利用した選挙運動が夏の参議院選挙から解禁されるのを前に、各党は国内最大の動画サイトによる催しに参加し、インターネットを使う機会の多い若い人の関心を集めようと、ブースを出展したり討論会を開いたりしてPRしました。
インターネットを利用した選挙運動は、今月19日に改正公職選挙法が成立し、夏の参議院選挙から解禁されることになりました。
これを受けて、国内最大の動画サイト「ニコニコ動画」が千葉市の幕張メッセで開いた催しには、4つの政党が初めてブースを出展しました。
このうち自民党は、街頭演説に使うマイクロバスの屋根に登って演説したり、党本部の総裁室を再現した場所で記念撮影をしたりするコーナーを設けました。
民主党は、党のマスコットキャラクターと記念撮影したり、自分の顔と名前を入れたポスターを印刷したりするコーナーを設けました。
日本維新の会は、国会議員によるトークイベントを開き、訪れた人との質疑応答も含めてインターネットを使って中継しました。
共産党は、国会議員によるトークイベントに加え、反戦に関わる党の資料を展示しました。
また会場では、ブースを出展した4党に、みんなの党、生活の党、社民党を加えた7党から国会議員が出席して、インターネットによる選挙運動をテーマにした討論会が開かれました。
出席者からは「ネット上での双方向のやり取りを通じて、政党や候補者の等身大の姿が伝わるようになる」という意見や、「ネット選挙運動の解禁によって若い人たちが投票するようになれば、政治が変わるのではないか」といった意見が出されていました。
会場には若い人たちが多く訪れ、「ネット選挙運動の解禁によって、政治に関する情報が手に入れやすくなる」、「ネット上に選挙や政治の情報が増えれば、投票に行く機会が増えるだろう」などと話していました。
首相「出てくる問題は乗り越えていく」
安倍総理大臣もこのイベントに出席し、インターネットを利用した選挙運動が夏の参議院選挙から解禁されることに関連して、「インターネットは大きく政治を変える力になると思う」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「インターネットを利用した選挙は初めての試みなので、いろいろな問題が出てくると思う。ただ、問題が出てきたからといってやめるのではなく、それを乗り越えていくことが大切だ」と述べました。
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