緊急地震速報で「地震来る」半数以下4月27日 19時45分
今月、兵庫県淡路市で震度6弱の激しい揺れを観測した地震から、27日で2週間になります。
地震が発生した際、気象庁が緊急地震速報を発表した、西日本など各地の住民を対象にアンケート調査を行ったところ、「地震が来ると思った」人は45%余りと半分以下にとどまり、活用のしかたが十分に知られていないという結果となりました。
今月13日の早朝、兵庫県の淡路島で発生したマグニチュード6.3の地震では、淡路市で震度6弱の激しい揺れを観測したほか、南あわじ市で震度5強の揺れを観測し、近畿を中心に合わせて33人がけがをしました。
気象庁は、この地震で発表した緊急地震速報の利用状況を調べるため、近畿や四国など2府14県の住民2000人を対象に、今月19日から23日にかけてインターネットでアンケート調査を行いました。
それによりますと、緊急地震速報に気付いた人は全体のおよそ70%に当たる1373人で、気付いたときにどのように感じたのか複数回答で尋ねたところ、「地震が来ると思った」人が45.8%と、半分以下にとどまりました。
活用のしかたが十分に知られていない結果となり、気象庁は、緊急地震速報が導入されて初めて、発表された地域が多かったためとみています。
また、実際にとった行動について複数回答で尋ねたところ、「揺れに備えて身構えた」人が26.9%、「布団をかぶった」、「テーブルの下などに避難した」など身を守る行動をとったという人はいずれも数%でした。
災害時の情報伝達に詳しい日本大学の中森広道教授は、「気象庁は緊急地震速報の活用のしかたを知ってもらう取り組みを強化すべきだ」と指摘したうえで、「緊急地震速報が発表されたら、物が落下する危険のある場所では頭を守るなど、まず身を守るために行動することを意識してほしい」と話しています。
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