◇つるやオープン<第2日>
▽26日、兵庫県・山の原GC山の原C(6793ヤード、パー71)▽曇り、気温17・4度、風速5・5メートル▽賞金総額1億2000万円、優勝2400万円▽144選手(うちアマ1人)▽観衆2376人
第2ラウンドは雷による2時間48分の中断があり、55選手がホールアウトできずサスペンデッドに。前日62のエージシュートを達成した尾崎将司(66)=マックス・インターナショナル=は72とスコアを落としながらも通算8アンダー。プレーを終えた選手の中で暫定首位を守り、2011年ブリヂストンオープン以来の予選通過を決めた。一方、松山英樹(21)=東北福祉大学=は6バーディー、ノーボギーと伸ばし、4ホール残して同じく8アンダー。第3日は第2ラウンドの残りを消化してから第3ラウンドの組み合わせが決まるが、45歳差の2人が同組で対決する可能性もある。
前日のエージシュートの勢いそのままに、ジャンボが出だしの10番でバーディー発進。強い風の中、一時は通算11アンダーまで伸ばした。上がりの8、9番で連続ボギーをたたいたが、2日連続で記者会見場に呼ばれると「来たくなかった」と、上機嫌で冗談を飛ばした。
特に悔しがったのが8番パー4のボギー。残り約90ヤードの第2打をグリーンに乗せられなかった。「フォローの風を意識して、少しインパクトを緩めてしまった。それが返す返すも残念」と振り返った。
それでも堂々の暫定首位。第2ラウンドを終了していない選手が55人のため、決勝ラウンドに進む上位60位タイ以内が確定した。自身にとっては2011年ブリヂストンオープン以来、出場28試合ぶりの予選通過。66歳での通過は、杉原輝雄の68歳に次ぐ日本ツアー年長予選記録となる。
「昨日のスコアで今日予選落ちしたらどうしようかと思ったりして。うそだけど。でも1日過ぎればゴルフも変わる。そういうことが頭の中をよぎったりすること、あるよね」と、大爆発翌日のゴルフに不安があったことも明かした。
久々の決勝ラウンド。今年のテーマは「常在青春」。夢や目標を持ち、いつも青春している人間でありたい−という思いだ。「普通にやっておけばいいゴルフができるんだけど、自分でブレーキをかけてしまうところがある。アクセルを踏んでいかないと優勝はつかめない。明日から新しい体験。初体験だね」。プロ通算113勝の66歳が、久しぶりのV争いに胸を躍らせている。 (櫛谷和夫)
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