育休中ゆえ、家で仕事をすることが多いので、昼寝をよくしています。
15分の昼寝で生産性向上
昼寝なんて不真面目だ!と思われる方もいるかもしれませんが、実際、生産性上がるんですよこれ。パワーナップとしても知られています。
パワーナップ (power-nap) とは、一般的に15~30分程度の短い仮眠のことである。この用語はコーネル大学の社会心理学者ジェームス・マースによる造語である。時間あたりに対する睡眠の効用を最大化する睡眠法とされている。キャットナップとも呼ばれる。
朝からブログ記事を書いていると、大体14:00くらいに生産性が下がってきます。頭のなか全体にうすーい霞が掛かったような感じで、判断のスピードが鈍ってくるんです。ついFacebookを覗いてしまったり。そんなとき、15分布団で睡眠を取ると、すっかり頭がすっきりして、作業スピードが戻ります。似たような経験則をもっている人は少なくないでしょう。
そんな「昼寝」ですが、これってサラリーマンだとなかなか取れないですよね。たまにカフェに行くと机に突っ伏している人を見かけますが、特にオフィスで眠るのはかなりハードルが高いです。よほど空気を読まなければ別ですが、やはり同調圧力に屈してしまうことになるでしょう。実際「これからちょっと仮眠」みたいなツイートをすると、「羨ましい」というmentionをいただくことがもあります。
ぼくもサラリーマン時代、机で15分ほど寝たことがありますが、周囲から「体調悪いの?」と心配されるのが面倒でやめてしまいました。
何より電話が頻繁に来るので、眠ること自体ができません。用事がないとオフィスから出ないカルチャーだったので、カフェに避難することもできず。あまりにも集中力が切れたときは、便所飯ではないですが、トイレで仮眠を取っていたことを思い出します。
サラリーマンであろうが何だろうが、仮眠くらい自由に取れるようになればいいと思うのですが…なかなかこの部分の変化って見られませんよね。
とはいえ一部では「昼寝文化」の容認も進んでいる?ようで、ぼくの知っている会社で、「お昼寝タイム」があるスタートアップ企業が存在します。みんなランチを食べたあと、軽く昼寝するんだとか。LINEのヒカリエオフィスの社食にも仮眠用?の大きなクッションがありました(某有名まとめ職人は、そこで昼寝しているらしい)。
2007年と少し古いアンケートですが、職場にほしい施設の第一位は「仮眠室」だそうで。働く人の要望は強いようです。
「職場にあったらうれしい設備ランキング」の堂々トップに輝いた「仮眠室」、もちろん病院や消防署などの24時間体制が必至の職場には完備されているが、SEや編集者も徹夜勤務が多いというのが実情だ。
昼寝がなかなか一般的にならないのは、労働観の硬直性もあるのでしょう。
「オフィスに来て仕事をしているんだから、黙って仕事をしろ。昼寝なんてしたら給料下げるぞ」的な。生産性が落ちた状態で働くくらいなら、いっそ昼寝して元気になって働いた方が、お互いにとていいはずなのですが…。
個人的には「15分の昼寝をする自由」くらい、会社に勤めていても許されてもいいのではないか、と思います。仮眠を取りたい人は、自分の生産性を高めるために取ればいい、という寛容さをどうぞひとつ。ぼくが会社創業したら、間違いなく昼寝OKという文化にしますね。
★この記事を読んだ人にはこの本がおすすめ。
2004年に出版された、パワーナップについての書籍。「たった15分の昼寝で集中力も判断力もアップ、仕事の効率は2割増し!」だそうで。