こんにちは、位置情報サービスやクーポンサービスのディレクターをしている古林です。

アクセス分析のためにGoogle Analyticsを利用している企画・開発担当者は多いと思いますが、弊社の一部のサービスでもGoogle Analyticsを用いてサービスの利用の分析を行っています。

Google Analyticsの機能は無料ツールとは思えないほど豊富で、単にサイトのPVやUUを集計する他にも様々なことを知ることができます。今回はサービス上でのユーザーの動きを追うためのGoogle Analyticsの活用術を紹介します。

analytics
(photo: Google Analytics on Computer Screen by bluefountainmedia)

ユーザーの動きを可視化する「目標達成プロセス」機能


一般的な会員制のウェブサービスなどでは、ユーザーは会員登録を完了するまでに下の図のようにランディングページや登録フォーム、登録内容の確認ページなど、複数のページを通過することになりますが、こういったユーザーの連続的な行動について分析する際に「目標達成プロセス」機能が役に立ちます。

registration_flow


「目標達成プロセス」機能を用いると、これらの一つ一つのページに関する煩雑な分析をしなくても、一連のフローの中でのユーザーの動きを下の図のような画面で概観することができます。

process_to_goal_concealed


こちらの画面からは、ランディングページにアクセスしたユーザーが登録完了までのそれぞれのページで、どの程度離脱していったかを簡単に確認することができます。どこがボトルネックになっているか等、改善すべきポイントも視覚的に分かるので非常に便利ですね。

設定方法


この「目標達成プロセス」機能を用いるには、あらかじめGoogle Analyticsの管理画面で、目標とそれを達成するまでにユーザーが通らなければならないステップを登録する必要があります。上の例で言うと、目標は登録完了ページで、ステップはランディングページ、会員登録フォーム、登録内容確認ページの3つになります。

目標とステップの登録は、管理画面の「アナリティクス設定」から該当サービスのプロファイルを選択し、「目標」タブから追加することができます。(2013/4/25現在)

setting_process


今回のような場合では、目標タイプに「URLへのアクセス」を選択して、目標とそれぞれのステップのページURLと、ページ名を登録します。
設定が完了すると集計が始まり、レポート画面のメニューで「コンバージョン」>「目標」>「目標達成プロセス」とたどると確認できるようになります。(2013/4/25現在)

閲覧者はどこから来て、どこに行く?「ナビゲーションサマリー」


あるページのアクセスについて、どんなページから遷移してきて、その後どんなページに遷移していくか傾向を知りたいときは「ナビゲーションサマリー」という機能が便利です。

調べたいページのレポート画面で、「ナビゲーションサマリー」のタブを選択すると見ることができます。
navigation_summary_tab

ナビゲーションサマリーでは下の図の画面のように、左半分に遷移前のページ、右半分には次に遷移したページに関する情報が表示されます。サイト内のどこからどの程度流入してきて、どこへどの程度流出していくのかということを知ることができます。

navigation_summary_concealed

以上、私が現場でよく利用している分析機能2つを紹介しましたが、この他にもGoogle Analyticsには便利な分析・解析機能がたくさんあります。数値を把握することは改善への第一歩です。そのための引き出しを増やしておくことは大事なことですね。

LINE株式会社では、ユーザーの動きを数値化して把握しサービスを改善できるディレクターを募集しています。