笠間焼協同組合(茨城県笠間市)は、笠間の土を100%使用した「純・笠間焼」を開発した。笠間の土は焼く温度が高くなりすぎると傷ができやすいため、敬遠されてきた。組合は茨城県工業技術センター窯業指導所と協力して最適な焼成温度を導き出し、純・笠間焼の開発に成功した。29日から始まる「笠間の陶炎祭(ひまつり)」でデビューする。
笠間の土は粘土質で鉄分を多く含む。昭和30年代はかめや、すり鉢などを作っていた。ただ、セ氏1250度で焼いて食器や湯飲みなどを作ると一部に傷ができて、扱いにくかった。
約300軒ある窯元のほとんどは、滋賀県の信楽など他の土を使って陶器を作っており、「笠間焼は特徴がないといわれていた」(組合の川野輪和康理事長)という。
このため、組合は昨年4月、窯業指導所と協力してセ氏1210~1230度で焼くときれいに焼けることを突き止めた。川野輪理事長は「10~15時間程度で焼き上がり、温度も通常より20~40度低いので、燃料費を約2割削減できる」と指摘する。
酸素の供給量が多いと赤く、少ないと黒っぽくなり、備前焼のような感じで焼き上がる。今回60軒の窯元に土を供給して「純・笠間焼」を作ってもらっており、酒器や皿、花器など1000点ほど出品される見込み。
笠間焼、笠間焼協同組合
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