中日は２４日の阪神戦（ナゴヤドーム）で、前夜（２３日）の大勝から一転、１１安打を放ちながら０―３で完封負け。高木守道監督（７１）は「昨日の調子なら、１０点くらいいってた。でも、それが野球ですよ」と力なく振り返った。開幕からなかなか乗れない中日を表しているような結果となったが、そんな現状を打破するためチーム内からは、ある「禁じ手」を望む声があふれている。森野将彦内野手（３４）の二塁での起用だ。

　高木監督は４月７日の巨人戦に続き、この日の阪神戦でも森野を二塁で途中出場させた。ここ数年は守っていない二塁。守備での大きなリスクがともなうとあって「（３点をリードされ）もう３点を取りにいかないといけなかったから」と“特例”と説明したが、周囲は「スタメンでやればいい」というのだ。

「今は森野が調子がいいし超攻撃的な布陣はありじゃないかな。特に今年はボールが飛んでいる。セ・リーグを見たって打撃のいいところが上位に来ているでしょ。森野が加われば長打力も増すはずだ」とチーム関係者。心配される守備に関しても、別の関係者は「別にファインプレーをしろというわけじゃない。近くのボールを捕ればいい。昔からやっているからうまい」と問題なしを強調する。

　森野も「今年はあくまでもサード、ファーストのスタメンで今でもスキあらば、と思っている。ただそうも言っていられない状況。（二塁で）チャンスがあれば、守備でというわけにはいかないが打つ方でやっていく」と前向き。「二塁・森野」。中日浮上のキーワードになりそうだ。

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posted at 2013.4.25

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