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アダルトチルドレンについて
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だからまた〜一緒に抜け出しましょう〜 → アダルトチルドレンの治療
アダルトチルドレンの治療 −ちょっとした工夫をしましょう。−
あなたが、もし、「私はアダルトチルドレンだ」と感じたなら、少しでも気持ちよく過ごせるよう、少しずつ、工夫をしてゆきましょう。
まず、最初にお断りしておきます。
もしあなたが、アダルトチルドレンであるがゆえに、抑うつ状態や睡眠障害など、明らかに「ちょっと普通とは違う」と思う症状が出ているとしたら、まず、精神科の受診を考えてみて下さい。
アダルトチルドレンからの回復は、「演じる習慣」を少しずつやめていくことが大切になりますが、一部で、薬などの医学的治療が必要になることもあります。
医師の診察や服薬と、ご自身の思考パターンや生活パターンを変えてゆくことを、同時に行った方が効果的な場合もあります。
または、医学的治療をある程度進めてから、ご自身の回復へと動き出す方が効果的な場合もあります。
今、アダルトチルドレンであると自覚しながらも、「でも、このままでもいいや」と思っているとしたら、一度、診察を受けてもいいのではないでしょうか。
一度、自分の中でバランスが取れてしまうと、それが、もしも病的なものだとしても、今のバランスを崩して最初からやり直そうと決意するのは、勇気の要ることです。
ですが、次のバランスの方が、より、あなたにとって過ごしやすいかもしれません。
あなた自身の力だけでは難しい場合は、ぜひ、外に助けを求めて下さい。
回復へ向けて、体験を繰り返し話すことが、とても有効だと言われています。
ちょっと抽象的な話になりますが、あなたの心の中に、子供の頃の自分と、あなたが作り出した親と、2人がいると想像してみて下さい。
子供の頃の自分は、当時、愛情を欲しいと頑張っていた、そして内心傷ついていた、悲しい気持ちのあなた。
あなたが作り出した親は、当時、あなたが愛情を求めていた親。
これを、「インナーチャイルド」「インナーペアレント」と言います。
どちらも、あなたの中に長く生きてきた、本物ではない2人です。
インナーチャイルドの方は、比較的、想像しやすいのではないかと思います。
難しいのは、インナーペアレントの方でしょうか。
「目標を達成しなければ、笑ってくれなかった親」
子供の頃、あなたが無意識にそう感じていた親が、そのままの姿で、今もあなたの心の中に住んでいるというイメージです。
あなたの中にいるインナーペアレントが、あなたに、ありのままでいることを禁じているのです。
もしかしたら、現実のお父さん、またはお母さんは、老齢で亡くなっているかもしれません。
または、お元気でも、「年を取って角が取れる」というように、前より厳しくなくなっているかもしれません。
あなたが独立し、家庭を持ったことで、孫に会うのを楽しみにしている、笑顔の多い人になっているかもしれません。
それでも、子供の頃に負った傷が、簡単に消えるわけではありません。
インナーチャイルドは、今も、その傷を抱えたまま、泣いているかもしれません。
アダルトチルドレンの症状は、長く生きてきた間に、あなたが少しでも居心地のよい生活ができるようにと、無意識に頑張り、作ってきた思考パターン・生活パターンのようなものです。
その、長い長い間に、本物の親と、インナーペアレントとの間には、少しずつ、差が出てきているのではないでしょうか。
そうしていくうちに、インナーペアレントは、まるで自分の中に別の人格が出てきたかのように、当時の姿のままで、あなたを厳しく批判し続けてきているかもしれないと、想像してみて下さい。
だとするならば、あなたが回復するための大切なイメージは、2つです。
大人になったあなたが、インナーチャイルドを癒してあげること。
インナーペアレントと和解すること。
ここで言うインナーペアレントとは、あくまで、あなたの中に住んでいる、本物ではない親です。
本物の親と仲直りするという意味ではありません。
以下に説明するのは、実際に、アダルトチルドレンの方が集まって、癒しのためにしていることです。
(このように、同じ悩みを持つ方達が集まって、一緒に回復を目指そうとするグループを、「自助グループ」と言います)
大切なのは、「今までに起こった、苦しかったことを、何度も人に聞いてもらうこと」です。
それも、自分を「子供」の立場に置いて、親との関係についてだけ話します。
配偶者、子供などについては、ここでは話しません。
同じことを、何度でも、話したいだけ話します。
それが、親の支配を受けてしまっているからこそ辛いのだということを、よりはっきりと認識する手助けになります。
何度も話すことによって、一度目よりは二度目、二度目よりは三度目と、次第に、今まで見えなかった違う局面が見えてくるようになって、それによって症状が改善することがあると言います。
「親」に支配されているのではなく、「自分のイメージする親(インナーペアレント)」に支配されているのだということに気づき、そのインナーペアレントとどのように付き合うか、その方向性を定めるのに役立つそうです。
インナーペアレントの存在に気づくことによって、自分には責任がなかったのだと気づき、楽になることができます。
聞き手が、「それは辛かったですね」と言ってくれたら、あなたの中の、インナーチャイルドも、少しずつ癒されてゆくでしょう。
そして、あなたとインナーペアレントが和解すると同時に、インナーチャイルドとインナーペアレントも、お互いに和解できるかもしれません。
インナーチャイルド・インナーペアレントを消してしまう作業ではありません。
あなたが辛いと感じていた気持ちは、紛れもない本物ですから、たとえそれが、本物でないインナーペアレントのせいだったとしても、辛さが消えてなくなるわけではありませんね。
一緒に、気持ちよく過ごしてゆけるように、方向性を定める作業です。
ただ、聞き手との間に、約束が必要になります。
それは、「反論しないこと」です。
人の辛い体験談を聞いている時、自然と「違う考え方をすればいいんじゃない?」と言ってしまうことがありませんか?
けれど、あなたは、違う考え方をしたいのにできない、ということで苦しんでいらっしゃるのではないでしょうか。
ですから、ただ黙って、頷くのみで話を聞いてくれるような、そんな人を相手にして話してみて下さい。
反論されない、つまり、自分をすべて認めてもらえる。
そんな安心感が、あなたを回復へと導くのだろうと思います。
このように、相手を否定せず、積極的に、ひたむきに人の話を聴くことを、「傾聴」と言います。
そして、違う考え方は、人から教わるのではなく、自分の内側から出てくるまで、待ってみて下さい。
人から教わったことは、頭では理解できても、なかなか実行に移せなかったり、実際には納得できなかったりします。
ですから、あなたの内側から自然と出てくる、あなたに無理のない、違う考え方を尊重して下さい。
もしも、話す相手が見つからない、または、人には話したくないとお思いの方がいらっしゃいましたら、それは、ノートや手紙に書き綴ってもいいと思います。
過去の、怖かったお父さん、お母さんへ、本音をぶつけるような日記や手紙を、誰にも見せないつもりで、本音で書いてみるのです。
本音、ありのままの気持ちを、何でも書いて下さい。
誰にも見せないものです。
あなたの本音を、自由に書くことができます。
気が済むまで、何度でも、何度でも書いていいと思います。
そして、気持ちが落ち着いてきたなと思ったら、それらは処分してしまえばいいのではと思います。
「話す」こととは手段が違いますが、これも、回復へ向けての大切なプロセスの1つです。
私が併設サイト「遺族・グリーフワークについて」で書いているのは、主に、身近な人との死別を経験した方へ向けてのものですが、「グリーフワーク」という言葉は、アダルトチルドレンの治療の際にも、使われることがあります。
身近な人との死別、つまり喪失体験は、アダルトチルドレンの方が子供の頃から抱いてきた、「もっと愛情が欲しい」という、心の中に穴が開いたような気持ちと、共通する部分があります。
誰にでも当てはまるというわけではありませんが、興味をお持ちの方は、参考程度に、ご覧下さい。
ここから下は、広告になりますが、お許し下さい。
私が併設サイト「傾聴カウンセリング」で行っているのは、自助グループで行うことの一部を代行するものです。
グループで集まって話をする際、「ただ聴く」ということが難しい場合があります。
アダルトチルドレンの自助グループは多くありますが、人の話を聴いていると、自分の辛さまで思い出してしまって、よけい辛くなる可能性があるからです。
ですから、自分の話を聞いて欲しいけれど、人の話を聴くのは辛いという方も、いらっしゃるかと思います。
そして、「何度も同じことを話しては相手に悪いのでは?」と、不安に思ってしまう可能性もあります。
大勢の人の前で話をするのが苦手な方もいらっしゃいます。
また、グループに参加する勇気の持てない方が、匿名で誰かに話を聞いて欲しいと思う場合もあります。
そんな時には、ぜひ、「傾聴カウンセリング」をご利用下さい。
有料とさせていただいていますが、その分、気兼ねなくご利用いただけるかと思います。
決して一生涯このままというわけではない。
私と一緒に、それを信じていただけたら嬉しいです。
→ 嗜癖(しへき)とは?
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■併設サイト■
●自殺防止
●傾聴匿名カウンセリング
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