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アフガニスタン 遺跡破壊し銅採掘へ4月24日 5時34分
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アフガニスタンで中国企業が開発を計画している、銅の鉱山で見つかった、貴重な仏教遺跡について、アフガニスタン政府の高官は、来年中には遺跡を破壊し、早ければ来年末にも銅の採掘を始める方針を明らかにしました。
この遺跡は、中部ロガール州の銅の鉱山で見つかった、2世紀から7世紀の仏教遺跡「メス・アイナク」です。
中国の国有企業が鉱山の開発を計画していますが、アフガニスタン政府は、開発をいったん延期して、遺跡の発掘調査を行い、これまでに多くの仏像や壁画などが出土しています。
アフガニスタン鉱工業省のハリブ局長は、NHKのインタビューに対し、発掘調査はことしの6月末までには終了し、その後、中国企業との間で開発の準備を進めると説明しました。
そのうえで、「われわれと中国企業は、今のままでは損をしているだけなので、できるだけ早く銅の採掘を始めて利益を得たい」と述べ、来年中には遺跡を破壊して、掘削工事用の施設を建設し、来年末か再来年の初めには銅の採掘を始める方針を明らかにしました。
また、一部の考古学者が、鉱山の開発を断念し、遺跡を保存するよう訴えていることについて、ハリブ局長は「鉱山の開発によって、3万5000人の雇用と、年に10億ドルの経済効果が期待でき、海外からの投資も増える」と指摘し、アフガニスタンの復興を加速させるためにも開発を進める立場を示しました。
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