【ドルトムント(ドイツ)浜田恵子】欧州チャンピオンズリーグ(CL)は24日、当地で準決勝第1戦の1試合を行い、16シーズンぶりの決勝進出を目指すホームのドルトムント(ドイツ)が、10度目の優勝を狙うレアル・マドリードを4−1で下した。ドルトムントのポーランド代表FWレバンドフスキが4得点。レアルはFWロナルドのゴールで追いつき、1−1で前半を終えたが後半に3点を許した。第2戦は30日にマドリードで行われる。
前日のバイエルン・ミュンヘンに続き、この日もドイツ勢がスペインの強豪相手に華やかなゴールショーを披露した。主役はエース、レバンドフスキ。チームの全4得点をたたき出す圧巻のパフォーマンスで、レアルの度肝を抜いた。
試合は立ち上がりの前半8分に早くも動いた。左サイドのMFゲッツェから正確無比のクロスボール。これをレバンドフスキが体を投げ出すようにしてボレーで合わせ、リードを奪った。
まるで地鳴りがしているかのようにわき返ったスタンド。鮮やかなゴールを決めたレバンドフスキに対してはもちろん、絶妙アシストのゲッツェにも温かい拍手が送られた。ゲッツェはバイエルンへの移籍が発表された直後。ドルトムントサポーターから怒りのブーイングが起こることも予想されたが、心配はまったく無用だった。
その後、ミスから同点とされたものの、この日のドルトムントは追いつかれてもひるむことなく、持ち前の攻撃をどん欲に繰り出した。後半5分にオフサイドギリギリの位置でパスを受けたレバンドフスキが軽快なターンから勝ち越し点。同10分にハットトリックを達成した「背番号9」は、同22分にはPKを豪快にけり込んだ。
殊勲のレバンドフスキは「僕たちはこの結果にとても満足してる。1失点は残念だけど、いい一歩を踏み出したと思う。僕にとって4得点はすごいこと。とにかく決勝に行きたい」と笑み。クロップ監督は「サポーターの雰囲気が良かったし、本当に素晴らしい夜になった」と喜んだ後、「まだ後半戦(第2戦)がある。レアルは必ず巻き返してくるはずだ」と勝ってかぶとの緒を締めた。