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【プロ野球】

岐阜で快投 沢村復活

2013年4月26日 紙面から

◇巨人5−3DeNA

巨人−DeNA DeNA戦に先発し8イニング0/3、3失点の巨人・沢村=長良川球場で(潟沼義樹撮影)

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 巨人が3連勝。2回にロペスのソロで先制し、4回は坂本のソロで加点。6回はロペス、代打石井の連続適時打で2点を加え、7回は坂本が適時二塁打を放った。沢村は9回に3ランを浴びて降板したが2勝目。DeNAは3連敗。

      ◇

 弱々しい姿はすっかり消えていた。岐阜で巨人の先発・沢村が本来の輝きを取り戻した。7回1死で内村に左前打を許すまで一人の走者も出さない完璧な投球。9回に石川に2号3ランを浴びて降板したものの、今季最長の8イニング0/3を3安打3失点。復活の証しとなる2勝目を手に入れた。

 「最初から全力でいきました。直球が良かったし、集中することができた。次につながる投球ができた」。試合後の沢村は自らの投球に納得の表情。7回に完全試合を逃したことを聞かれても、「どこかで打たれますし…。チームが勝てればと思ってました」。普段より冗舌に振り返った。

 2連敗で臨んだマウンド。右腕は危機感を覚えていた。開幕から4敗しかしておらず、セ界独走のチームの中で唯一の2敗。好調の波に乗り切れず、前回登板の18日の阪神戦(東京ドーム)も3イニングでKO。この日はまさしく崖っぷちだった。

 「野球に対して謙虚、前向きに取り組もう」。こう決意した沢村はブルペンでチームメートに目を凝らした。内海や菅野の投球を観察し、良いと思った面は素直に取り入れた。マウンドでは打者を打ち取ることに集中。空を眺めたりする悪癖を消した。アウトを取ることだけに全力を注ぎ、150キロ台連発での10奪三振と敵をねじ伏せる投球につながった。

 原監督も好投に胸をなで下ろした。「言うことなし」と語った後で「ウチの柱の一人」と言い切った。しかし、沢村に満足感はなく「9回のマウンドに上った以上、失点はいけない」と反省の言葉も口にした。チームへの借りはまだある。不動のローテ投手として、今後も右腕をフル回転させる。 (川越亮太)

 

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