【花房吾早子、川田惇史】大阪市此花区の淀川で23日夕、おぼれる女性を助けようとした市環境局職員の橋本健治さん(51)が亡くなった。高齢者や障害者のごみ出しを手伝う担当だったといい、同僚らは「あの人らしい」と死を悼んだ。
23日夕、自転車で帰宅途中だった橋本さんは、淀川でおぼれる此花区内の女性(61)を見つけると、近くの人に「助けに行く」と言って靴を脱ぎ、川に入った。岸から30メートル付近に浮いていた女性に向かって泳いでいたが、途中で力尽き、沈んだらしいという。2人とも死亡が確認された。
所属は、西淀川区の西北環境事業センター。自分一人ではごみ出しが難しい高齢者や障害者を手伝うサービスを担当していた。
そんなお年寄りたちと思われる市民から、「橋本さん、いますか」と電話がよくかかってきたという。昼休みの食事中でも嫌な顔ひとつせず丁寧に対応していたと、同僚は振り返る。
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朝日新聞社会部