テレビ朝日アナウンサー出身の丸川珠代・厚生労働政務官(42)が22日の参院予算委員会で、「もしもフリーアナウンサーになっていたら(1回のギャラは)20万円だった」と答弁した。女子アナのギャラ相場が国会で明らかになるのは珍しい。
この日は、民主党の石橋通宏参院議員が質問に立ち、丸川氏が所管する人材派遣会社ヒューマントラスト社長との対談広告が日本経済新聞(2月25日付)に掲載された件をヤリ玉にあげた。
丸川氏は、「企画広告記事だと理解しており、政務官規範には違反しないと聞いていました」と答えたが、ギャラ発言は報酬をそれほどもらっていない、という説明の中で飛び出した。
テレビ朝日時代は、東大出身の知的美人アナとして報道番組を中心に活躍した丸川氏。ニューヨーク支局勤務などを経て、2007年5月に退社して参院選への出馬を表明。同年7月の参院選東京選挙区(定数5)の4位で初当選した。
丸川氏の答弁によると、このときもしフリーアナウンサーになっていたら、ギャラは20万円。しかし、(国会議員などの)文化人は「その10分の1」で、新聞などの紙媒体は「さらに安い」と答え、営利などが目的ではないことを強調した。
この「20万円」というギャラに首を傾げるのは、芸能評論家の肥留間正明氏。
「丸川さんは当時の知名度から言って、それほどもらえたとは思えない。1回で20万円というのは、かなりの人気キャスターがもらう額で、当時だとTBS出身の渡辺真理さんあたりかな」
では、厚遇されているフリーアナウンサーで、相場はどれくらいか。
「実は丸川さんが退職した6年前から相場は上がっていない。むしろ各局とも経費削減の嵐。レギュラー番組の年間ベースで額が決まるのが一般的で滝川クリステルさんのクラスで年に3000万〜5000万円。膳場貴子さんのクラスで2000万〜3000万円といったところ。丸川さんだとせいぜい1000万円ぐらいでしょう。各局ともできるだけお金のかからない局アナを使う傾向にあります」
では、丸川氏が「10分の1」といった文化人クラスのギャラ相場は?
「かつて、亡き大島渚監督が、『1回怒鳴って30万円』と言われるほど、人気コメンテーターは重宝がられた。今は、人気レギュラー陣で1回5万〜10万円。情報番組のコーナーで短めにコメンテーターを使うケースが増えていて、有名な大学教授でも1回1万〜2万円ということもある」(肥留間氏)
追及にも余裕の笑みで応じていた丸川氏。こちらの方が天職だったのか。
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