上野公園で男性殺害 男を逮捕

4月24日 13時46分

先月、東京・上野公園でテントが燃え、このテントで暮らしていた８０歳の男性が死亡しているのが見つかった事件で、警視庁は２６歳の無職の男が男性の首を絞めて殺害したとして殺人の疑いで逮捕しました。

先月１６日の午前６時前、東京・台東区の上野公園でテントが燃え、このテントで暮らしていた高杉眞次さん（８０）が死亡しているのが見つかりました。
高杉さんは当初、火事によって死亡したとみられていましたが、警視庁が詳しく調べたところ首に絞められたような痕があったほか、煙をほとんど吸っておらず、火が出たときにはすでに死亡していたとみられることが分かったということです。
さらに、この火事の２日後、近くの交番の前を何度も行き来する男がいて、警察官が職務質問をしたところ、「男性を殺害した」と認めたということで、警視庁は裏付け捜査を進め、住所不定、無職の２６歳の男を殺人の疑いで逮捕しました。
警視庁によりますと、男は高杉さんと面識があり、顔を殴ったうえで首を絞め、そのあと火をつけたということで、調べに対して意味の分からない内容の供述をしているということです。
警視庁は事件のいきさつや刑事責任能力の有無を調べています。