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元衆院議員の今野東氏死去 「民主王国宮城」一翼担う
 | 今野東氏 |
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民主党の衆院議員、参院議員を務めた今野東氏が24日午前0時32分、特発性間質性肺炎のため仙台市の病院で死去した。65歳。宮城県塩釜市出身。自宅は仙台市青葉区北目町。葬儀・告別式の日程は未定。 明治学院大卒。フリーアナウンサーを経て2000年、衆院宮城1区で初当選。03年の再選後、支持労組の選挙違反事件に絡んだ連座訴訟で当選無効と1区からの5年間の立候補禁止の判決が言い渡され、05年に辞職した。07年、参院比例代表で当選し国政に復帰。12年10月から12月まで復興副大臣を務めた。12年の衆院宮城2区に立候補し、落選した。 1990年代にテレビやラジオの番組司会で活躍し、東北弁を取り入れた落語も人気を博した。衆院議員に当選後は、「民主王国」と呼ばれた宮城県の党勢拡大の一翼を担った。参院議員時代には裁判官弾劾裁判長を務めた。東日本大震災発生後、党県連代表として民主党政権とのパイプ役を務め、復旧・復興の支援に尽力した。 3月に体調を崩し、4月1日から仙台市内の病院に入院していた。 40年近い親交がある民主党の岡崎トミ子参院議員(宮城選挙区)は「今野氏は難民など弱い人の立場を尊重し、信念を曲げずに理不尽と闘った男だった。震災でも県連代表の責任を果たそうと、地元の要望をかなえるため奔走した」と悼んだ。
2013年04月24日水曜日
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