エステート24と投資詐欺の関係

本サイトで先日報じた「お金集めのプロ」なるグループの詐欺行為、また現在ネタとして使用しているエステート24の記事は、本サイトの記事の中でも非常に反響が大きかった様だ。

 

掲載直後から複数の関係者が現れ、情報提供の申し出を沢山頂いたのだ。この場を借りて御礼を申し上げる。

 

粉飾のやり口、反社会的勢力との関係、金融機関からの数々の訴訟詐欺での刑事事件化について等、様々な情報を提供頂き、本サイトとしては目下取材中だ。

 

は、エステート24についての続報をお届けしたかったのだが、今回は中でも特に興味深いニュースをお届けしたいと思う。

 

今回の主役は「ライツマネジメント株式会社」なる会社なのだが、この社名、記憶に新しい読者も多い事だろう。それもそのはず、数日前に、証券取引等監視委員会より行政処分するよう金融庁に勧告をされたばかりの会社だ。

 

日本経済新聞でも報じられていたのだが、一部抜粋して記載する。

 

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ライツマネジメント株式会社に対する検査結果に基づく勧告について

 

1.勧告の内容
関東財務局長がライツマネジメント株式会社(東京都中央区、代表取締役 駒澤 孝美(こまざわ たかよし)、
資本金10百万円、役職員4名、第二種金融商品取引業、投資助言・代理業)を検査した結果、下記のとおり、当該金融商品取引業者に係る法令違反の事実が認められたので、本日、証券取引等監視委員会は、内閣総理大臣及び金融庁長官に対して、金融庁設置法第20条第1項の規定に基づき、行政処分を行うよう勧告した。

 

2.事実関係

○業務運営の状況に関し、公益又は投資者保護上重大な問題が認められる状況等
ライツマネジメント株式会社(以下「当社」という。)は、平成22年7月から同24年1月までの間、A株式会社、B株式会社及びC株式会社(以下、各社を「A社」、「B社」及び「C社」という。)他3社(以下「本件発行者」という。)が発行した合計7本の信託受益権の私募の取扱いを行った。

これにより、当社において、営業員16名が、少なくとも約1,900名の顧客に対し、総額約40億円の信託受益権を取得させている。

当該取得に係る勧誘等の状況について検証したところ、以下のとおり、不適切な状況が認められた。

(1)信託受益権の取得勧誘において顧客に対し虚偽のことを告げる行為

(2)本件劇場型勧誘に関する報告徴取命令に対する虚偽の報告等

(3)無登録の信託受益権を販売している状況

(4)信託受益権が適切に管理・運用されていないことを認識しながら、新たな信託受益権の取得勧誘を継続している状況等

(5)契約締結前交付書面等の記載の不備

当社が信託受益権を販売した際に顧客に交付した契約締結前交付書面及び契約締結時交付書面には法定の事項が記載されていないなどの不備があることから、当社の顧客に対する情報提供は不十分であると認められる。
当社が行った上記(1)の行為は、金融商品取引法第38条第1号に規定する

 

「金融商品取引契約の締結又はその勧誘に関して、顧客に対し虚偽のことを告げる行為」に、上記(2)の行為は、同法第56条の2第1項の規定に基づく報告徴取命令に対し虚偽の事実を記載した報告書を関東財務局長に提出したものであり、同法第52条第1項第6号に規定する「金融商品取引業に関し法令又は法令に基づいてする行政官庁の処分に違反したとき」に、それぞれ該当するものと認められる。

 

上記(3)及び(4)の状況は、金融商品取引業者として極めて不適切な業務運営の状況であり、公益又は投資者保護上重大な問題があると認められることから、同法第52条第1項第9号に規定する「金融商品取引業に関し、不正又は著しく不当な行為をした場合において、その情状が特に重いとき」に該当するものと認められる。

 

上記(5)のうち、顧客に交付した契約締結前交付書面の記載の不備は同法第37条の3第1項の規定に、契約締結時交付書面の記載の不備は同法第37条の4第1項の規定に、それぞれ違反するものと認められる。

 

 

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所謂、投資詐欺なのだが、勘の良い読者ならピンと来ている事だろう。

このライツマネジメントなる会社を利用して投資詐欺を仕掛けたのが、秋田新太郎と田中智久に反社会的勢力を加えた「お金集めのプロ」グループなのだ。

 

金融業界に詳しい関係者に確認したところ、「今のエステート24と違って、当時は秋田新太郎や田中智久は表には出てこないで、無関係の人間を代表に仕立てあげて詐欺会社を作り出していたんだよ。この時は吉田龍也という名前の人が代表だったかな。」との事で、どうやら間違いない様だ。

さらに、ライツマネジメントは本サイトにも登場した事のあるメディアマークスという会社とも繋がりがあり、マスター証券の小谷昭徳や関東連合の影も見え隠れしている。

前出の関係者が続ける。「結局、他人を代表者にした詐欺会社を用意した上で、未公開株詐欺や社債詐欺でお金を集めるだけ集めて、時期がきたら潰すか放置だからね。やり方は同じだよ。

 

それにしても、電話のやり取りだけで数百万や数千万もの金額を騙し取るんだから、ある意味営業マンとしては優秀かもね(笑)。そいつらにとっては、政策に後押しされた太陽光発電の営業なんて朝飯前だよ。ここだけの話、エステート24の中にも以前はライツマネジメントで営業してましたって奴とか、掛け持ちしていた奴が何人かいるはずだよ。」

 

確かに、記事によるとライツマネジメントが詐欺行為を行なっていたのは平成24年1月までとの事だから、エステート24が既に事業開始していた頃である。

 

どうやら、秋田新太郎と田中智久ライツマネジメントで集めたお金だけでは満足せず、エステート24で金融機関から融資を騙し取る事を企てたのだろう。

人間ほど欲深い動物はいないとは良く言うが、ここまでお金に執着している人間も中々珍しいだろう。
今は隠し通せているのかもしれないが、エステート24では数々の訴訟事件や刑事事件の情報が入ってきており、少しずつ化けの皮が剥がれてきているのは確かの様だ。

 

「お金集めのプロ」グループの本性が世間の目に晒される時も近いのかもしれない。

 

次回は、エステート24の関係者に取材した内容を報じる予定だ。是非期待してお待ち頂きたい。





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