ポルトヴェーネレの街と見どころ
半島の先端に位置するポルトヴェーネレ。
目の前には、ひたすら紺碧の海が広がります。
中世には、リグリア海の要所であったこの町には要塞が築かれ、その要塞壁は今も町に残っています。
町の中心部へは、右の写真の城門をくぐり入ります。写真は町の中心を走るカッペリーニ通りから、町の外部へ向かって撮ったものです。
この外側、城門に向かって左側にマーブル石で作られた穴の開いた入れ物が置かれています。かつて穀物やワインの秤として使われたそうです。
町の中心部、ショッピング通りであるカッペリーニ通りには商店が並び、買い物をする人が行きかいます。
町の中心を貫く通りにしては幅が狭いように感じますが、これは、かつて外部からの敵に襲われたとき、窓から煮えたぎる油を敵に浴びせられるよう、わざとこのような狭い通りにしたという話が残っています。
ドリア城(Castello Doria)
1200年代に建造されたと言われている要塞城ですが、現在は、結婚セレモニーやランチをアレンジしてもらうことが可能です。
ギャラリーも併設されています。
この城から見下ろす景色は、時間を忘れさせてくれます。
手すりがないので注意が必要ですが、城の上部に上がることもできます。
入場料 大人:2.2ユーロ(2007年8月)
サン・ピエトロ教会
(Chiesa di San Pietro)サン・ピエトロ教会は、ポルトヴェーネレの岬の先端、青い海を見下ろす崖の上に建設されています。
中世の戦略的重要拠点であったが故、この教会の周りにも要塞壁が残っています。
元々は、ヴィーナスに捧げられた教会で、Portovenereの名前を意味するPortus Venerisは、ヴィーナスに由来して います。
崖の下、海面から見上げる景色は劇的で、ロマン派の詩人が愛することも頷けるドラマティックな印象を醸し出しています。
サン・ピエトロ教会が建つ崖の上からは、息を呑むほど美しい風景が広がっています。
サン・ロレンツォ教会 (Chiesa di San Lorenzo)
ビットリア通りの急な石段を登り、ドリア城へ向かう途中に、サン・ロレンツォ教会があります。
1098年、ジェノア人によって建造されたと言われるロマネスク様式の教会です。
右の写真では、左の端に塔が見えるのが、サン・ロレンツォ教会です。
元々は、ジュピターに捧げられた古代の寺院があったのではないかといわれています。
パルマリア島(Isola Palmaria)
自然溢れるパルマリア島へは、ポルトヴェーネレから船が出ています。
また、ボートを借りることもタクシーボートを使うことも可能です。海岸線の一部は高い崖になっており、緑に溢れる島の山道を巡ってハイキングを楽しむことができます。
ボートでのday trip
ポルトヴェーネレから、パルマリア島、ティーノ島、ティネット島の3島を巡るラウンドトリップのボートが出ています。
2008年は、10:00 - 11:00 - 12:00 - 14:30 - 15:30 - 16:30の6便で、
料金は、大人 往復10ユーロ、片道 6ユーロです。
パルマリア島、ティーノ島、ティネット島の3島もポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレの5つの町と共に世界遺産に登録されています。
また、チンクエ・テッレの町々への
デイトリップ、アフタヌーントリップのボートも出ています。
2008年は、デイトリップが
9:00 - 10:00 - 11:00 - 12:00の
4便で、 アフタヌーントリップが
14:15 - 15:00 - 17:00の3便です。
デイトリップは、リオマッジョーレ、マナローラ、ヴェルナッツア、モンテロッソの各町に立ち寄ることができます。
料金は以下の通りです。
デイチケット (平日) 20ユーロ 片道 12ユーロ
デイチケット(休日) 22ユーロ 片道(各町立ち寄り) 15ユーロ
デイチケット(8月) 22ユーロ
アフタヌーンチケット 14ユーロ
アクセス
ジェノバからの行き方
《列車》
ジェノバのポルタ・プリンチピ駅からラ・スペツィア駅まで約2時間20分。
駅からバスまたはタクシーでポルトヴェーネレの町まで約30分。
《車》
A12でラ・スペツィアのインターまで行き、さらにSP530でポルトヴェーネレの町まで。
ジェノバから約3時間半。
《船》ラ・スペツィアから1日5便大人:片道4ユーロ 往復6.5ユーロ(2008年)