最福寺:資金めど立たず 融資断られる…総連本部落札
毎日新聞 2013年04月25日 08時00分
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地・建物を、競売で落札した宗教法人最福寺(鹿児島市)の池口恵観法主(76)は24日、東京都内で毎日新聞の取材に応じ、金融機関から相次いで融資を断られるなどしたため、代金45億1900万円を支払うめどが立っていないことを明らかにした。5月10日までに納付できなければ、最福寺の落札資格は取り消され、再び中央本部の土地・建物が競売に掛けられる。池口法主は「あきらめず、最後の最後まで努力する」としている。
池口法主によると、金融機関から融資が受けられる手はずが整ったものの、3回にわたりキャンセルされたという。理由について「(金融機関に対し)上から圧力があったらしい」と語った。
最福寺関係者などによると、最福寺は入札時に、落札代金の一部である約5億円を保証金として裁判所側に支払っている。残金を支払えなければ、保証金の約5億円は没収され、債権者である整理回収機構に渡る可能性が高い。【岸達也】