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【福井発】

蓮如上人御影が到着 あわら 吉崎東別院で法要

2013年4月24日

消防団員に担がれ、階段を上って本堂に向かう蓮如上人の御影を載せたみこし=23日午後7時51分、いずれもあわら市の吉崎東別院で(河野光吉撮影)

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 浄土真宗中興の祖・蓮如上人の肖像画「御影(ごえい)」を運ぶ蓮如上人御影道中の一行が二十三日、あわら市吉崎一丁目の真宗大谷派吉崎別院(吉崎東別院)に到着した。御影は多くの地元住民がちょうちんを持って出迎える中、別院近くでお迎えのみこしに移された。

 その後、地元の消防団員に担がれて、一気に階段を駆け上がり本堂へ。到着を知らせる太鼓や鐘の音が鳴り響く中、住民らからは「お帰りなさい」「お疲れさまです」などとの声がかけられていた。

長旅を終えて、「お腰延べの儀」で広げられる蓮如上人の御影=23日午後7時58分

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 本堂では肖像画を広げる「お腰延べ」の儀が行われた。大勢が見守る中、長旅の疲れをいたわるように僧侶が筆で御影のほこりを払うなどした後、法要が営まれた。

 一九八〇(昭和五十五)年から毎年道中に参加し、今回で三十三回目となった後藤金三郎さん(83)=あわら市田中温泉一丁目=は、本堂前で「仏様が歩かせてくださった。健康あってこそ参加できた。来年はもちろんのこと、倒れるまで参加します」とほっとした表情で話していた。

 同別院で十日間、法要が営まれた後、一行は五月二日に御上洛(じょうらく)の途につき、約二百九十キロを歩いて同月九日に京都市の東本願寺に戻る。 (本田優子)

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