米株式市場はダウ反落、P&GやAT&Tの下げきつい
[ニューヨーク 24日 ロイター] 24日の米国株式市場はS&P総合500種とナスダックがほぼ横ばいとなり、ダウは反落した。
ボーイング(BA.N: 株価, 企業情報, レポート)が5年ぶり高値に上昇したものの、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(PG.N: 株価, 企業情報, レポート)やAT&T(T.N: 株価, 企業情報, レポート)の下げがきつく、ダウはマイナス圏にとどまった。
ダウ工業株30種.DJIは43.16ドル(0.29%)安の1万4676.30ドル。
ナスダック総合指数.IXICは0.32ポイント(0.01%)高の3269.65。
S&P総合500種.SPXは0.01ポイント高の1578.79。
P&Gは5.8%安。第3・四半期(1─3月)決算で利益が市場予想を上回ったものの、売上高が予想に届かなかった。また、第4・四半期利益が市場予想と前年水準を下回るとの見通しを示した。
AT&Tは5%下落。23日発表した第1・四半期決算が増益となる一方、売上高が落ち込んだ。携帯電話の契約者が減少した。
素材・エネルギー株が上昇した。最近下落していた銅と原油が反発した。ただ、商品相場は世界経済見通しへの懸念で上値が抑えられた。
3月の米耐久財受注が昨年8月以来の大幅減少となったことも経済への懸念を強め、株価の重しとなった。
バイオテクノロジー大手アムジェン(AMGN.O: 株価, 企業情報, レポート)が6.9%下落し、S&P総合500種とナスダックを圧迫。23日発表した第1・四半期決算の売上高が市場予想を下回った。
S&P総合500種医薬品株指数.SPXHCは1.7%安となった。
ボーイングは3%上昇し、2007年12月以来の高値となった。この日発表した第1・四半期決算が20%近い増益となり市場予想を上回った。発煙トラブルで運航停止に追い込まれた最新鋭中型機「787ドリームライナー」問題の影響はほとんど見られず、ドリームライナーも含めて予定分の航空機すべてを納入する方針を明らかにした。
マイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)は3.8%高。ゲーム機「Xbox」の次世代機を5月21日に発表することを明らかにした。
キー・プライベート・バンクの首席投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏は、入ってくるニュースは楽観的な見方を完全に裏付けるものではないと指摘。「この環境下で現在の相場を正当化するのは難しい」との見方を示した。
ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は約 63億株。今年の1日平均は約64億株となっている。
騰落銘柄比率は、ニューヨーク証券取引所が約2対1。ナスダックは約14対11だった。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル).DJI
終値 14676.30(‐ 43.16)
前営業日終値 14719.46(+152.29)
ナスダック総合.IXIC
終値 3269.65(+ 0.32)
前営業日終値 3269.33(+35.78)
S&P総合500種.SPX
終値 1578.79(+ 0.01)
前営業日終値 1578.78(+16.28)
*内容を追加します。
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