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国際
カシュガルで武装集団と警官らが衝突 計21人死亡、8人を拘束 当局はテロ集団と断定
2013.4.24 22:31
【北京=川越一】中国国営新華社通信によると、中国新疆ウイグル自治区カシュガル地区巴楚県で23日午後、不審な武装集団と警官らが衝突し、合わせて21人が死亡、2人が負傷、8人が拘束された。中国外務省の華春瑩報道官も24日の定例記者会見で認めた。当局はテロを計画していた集団と断定、身元や背後関係などの解明を急いでいる。
地元メディアによると、23日午後1時半過ぎ、地区の職員3人が民家で刃物を携えた不審な集団を見つけ、通報した。警官らが駆けつけたところ、職員3人は殺害され、民家には火が放たれていた。
警官が集団の6人を射殺。当局側も警官ら計15人が死亡した。当局側の死者はウイグル族10人、漢族3人、モンゴル族2人。武装集団の身元は不明だが、現場は少数民族が多い地域という。
同地区などの中級人民法院(地裁)は3月下旬、テロ集団を組織した罪などでウイグル族の被告20人に、最高で無期懲役の実刑判決を言い渡したばかり。ロイター通信によると、世界ウイグル会議の報道官は冤罪(えんざい)を主張し、「テロを口実に重刑を科すのは中国特有の抑圧手段だ」と判決に反発していた。
殺害された職員は犯罪取り締まりの一環で民家を訪れたとみられる。華報道官は「小規模テロ集団があの手この手で新疆の安定と発展を妨害、破壊しようとたくらんでいる」と述べた。当局の対応は、同自治区でウイグル族の弾圧が加速している可能性を示唆している。
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