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政治
民主一転、本会議出席「0増5減」採決 何のための抵抗? 他党からは不信のまなざし
2013.4.24 00:48
[民主党]
衆院選の区割りを改定する公職選挙法改正案の採決をめぐり、欠席戦術をとっていた民主党が23日の衆院本会議に出席した。19日の政治倫理・公選法改正特別委員会(倫選特)への出席はボイコットしていたが、最後は採決に応じた。ただ、何のための抵抗だったのか、さっぱり分からない民主党の国会戦術に、他の野党からは不信のまなざしが向けられている。
「国民から見た場合、われわれが本会議に出て、しっかりと態度を示すことは重要ではないかということで出席にいたった」
細野豪志幹事長は本会議後、採決に参加した理由を記者団にこう説明した。
しかし委員会採決には欠席しながら、本会議採決には出席という対応は、明らかに筋が通らない。
細野氏は「0増5減では再び違憲判決が出る可能性がある」と主張。選挙区30議席、比例代表50議席削減という民主党案が倫選特に付託されなかったことを理由に欠席戦術に入った。
だが、審議拒否が世論の支持を得られるはずもない。しかもこの間、民主党が得たものは何もない。
22日の衆院議院運営委員会理事会も欠席したため、23日の本会議で反対討論を行う権利も失った。伊吹文明衆院議長の調停にも応えず、改正案の付則に定数削減について「早期に結論を得る」との文言を盛り込むこともできなかった。
方針撤回のタイミングも最悪だった。
本会議前、細野氏は日本維新の会の松野頼久国会議員団幹事長に仁義を切りにいったが、時すでに遅し。民主党と歩調を合わせようとしていた維新は本会議を欠席した。
「民主党は全く信用ができない」。記者会見でこう語った松野氏の表情は怒りにあふれていた。(坂井広志)
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