患者は隠されている
中国でいま猛威を振るっているH7N9型鳥インフルエンザ。すでに、4月11日現在で感染者33人、死者9人と"公式発表"されている。H7N9型は、原因不明でワクチンもないという、恐怖の鳥インフルエンザだ。
だが、何と「日本からの細菌攻撃だ」という噂が、中国のネット上で広がっているという。
上海在住の日本人商社マンが、怒りを込めて語る。
「ウチの中国人社員が教えてくれました。見ると、『731部隊が自衛隊内で密かに再結成され、釣魚島(尖閣諸島)を永久に日本の物にするため、中国に新種の細菌を送り込んだ』ということが、まことしやかに書いてあったのです。
上海は、ブタの屍体が1万体も黄浦江に流れてきたり、大量の魚の死骸が浮いていたりして、われわれ日本人駐在員も、一体何を食べたらいいんだというくらい迷惑している。日本人が鳥インフルに罹らないのは、PM2・5の猛毒から身を守るため、常に日本製防毒マスクをしているからだと、日本人駐在員たちは言っているほどです。それを、鳥インフルまで日本のせいにするとは最低です」
習近平政権は現在、中国国内で強い報道規制を敷いており、中国国営新華社通信の"公式報道"以外は、ほとんど禁じられている。そのため、鳥インフルエンザの実情は伝わって来ない。
だが現実は、すでに深刻な状況に陥っているという。
北京の大病院の医師が明かす。
「衛生部の中に密かに『鳥インフルエンザ小組』を作り、実態把握に努めていますが、すでにかなりの数の患者が出ています。まさに10年前のSARSの再来を予感させます。
北京市内ではいまのところ患者数ゼロとなっていますが、『感染症に関する重要通達』が、各病院に出されています。それは、鳥インフルエンザと思しき患者はすべて、市の北東郊外にある北京地壇医院に集め、隔離するようにというものです。つまり"患者ゼロ"とは、地壇医院以外はゼロという意味なのです」
中国の大手マスコミ関係者によれば、習近平政権による鳥インフル情報隠蔽には、やはり日本が関係しているという。
「衛生部の内部では、情報を正しく公開すべきだという声も上がっていました。ところが4月10日に、日本が台湾と釣魚島(尖閣諸島)海域における漁業協定を結び、日台間で尖閣諸島問題を勝手に"解決"してしまった。これは習近平政権からすれば、外交の大失態です。
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