鷹とマタギは何か共通をしているような気がする
2013年04月24日 06時20分36秒
カテゴリー： 八木沢マタギ
写真:佐藤良美 この日、秋田市仁別 旭又登山口〜赤倉沢源流〜赤倉岳〜萩形沢源流〜天上倉岳を往復した。生き物の調査と集落のマタギが歩いた痕跡を追い求めた。
【自己紹介】
佐藤良美：秋田市在住 1954年12月 八木沢に生れる 1978年3月 秋田経済大学 経済学部卒（現ノースアジア大学）2009年夏 集落最後のマタギ、父良蔵が鉄砲を返納しマタギ集落は姿を消した。マタギの発祥といわれる阿仁根子マタギが移住・定着した集落で,その歴史を後世に語り継ぐとして同年「八木澤マタギを語る会」を発足。年に一度「10月15日」を八木沢マタギを語る日として活動をしている。主な調査「信州・秋山郷」と八木沢マタギの関連性、明治43年集落のマタギが書き残した記述等など。
おもな新聞掲載記事ですが、特殊鳥類「クマゲラ、クマタカなど」の掲載記事は省略をさせて頂きました。
平成9年4月6日 ニホンザルとらえた「秋田魁新報社」
平成９年7月24日 太平山北面でクマゲラ生息確認「秋田魁新報社」
平成１２年４月24日 太平山でイヌワシの写真撮影に成功
平成１２年12月28日 太平山上空のクマタカ撮影「秋田魁新報社」
平成１３年６月16日 営巣中のミサゴ撮影「秋田魁新報社」
平成１５年８月22日 ミサゴの営巣を観察 巣立ちの瞬間など撮影「秋田魁新報社」
平成１６年８月3日 仁別でミサゴの巣立ちの瞬間撮影に成功「秋田魁新報社」
平成１６年９月8日 ミサゴのひな巣立つ 秋田市濁川「秋田魁新報社」
平成１７年６月19日 仁別でクマタカ営巣地発見「秋田魁新報社」
平成１７年８月9日 クマタカのひな巣立ち「秋田魁新報社
平成１８年7月9日 ハヤブサのひな大空へ 岩見ダム周辺「秋田魁新報社
平成1８年7月25日 秋田市添川でミサゴ「自然界の厳しさカメラにおさめる」
平成19年８月14日 クマタカ巣立ち 2年ぶりに確認
平成20年8月28日 クマタカのひな巣立つ 絶滅危惧種 仁別で会社員確認
平成21年2月26日 投稿声の十字路 オオマシコ「秋田魁新報社」
平成21年4月21日 スナップ 野生のタヌキ「秋田魁新報社」
平成21年5月14日 山菜採りクマにご注意
平成21年7月24日 オオタカ2羽巣立つ 仁別で会社員が確認「秋田魁新報社」
平成21年8月18日 クマタカひな巣立つ 会社員が確認し撮影
平成21年11月9日 太平山も初冠雪「朝日新聞」
平成21年11月17日 スナップ びくりなめこ「秋田魁新報社」
平成22年5月28日 投稿「産卵の光景に命の尊さを思う」秋田魁新報社
平成22年7月28日 秋田市濁川 みさごひな巣立つ「秋田魁新報社」
平成22年8月6日 クマタカ巣立つ 仁別
平成23年3月27日 眠れぬクマ人里へ「朝日新聞 秋田」
平成23年7月14日 巣立ち間近い？オオタカのひな「朝日新聞 秋田」
平成23年10月3日 投稿キノコ採りはクマに注意を「秋田魁新報社」
平成24年4月10日 スナップ北帰行 白鳥「秋田魁新報社」
平成24年5月6日 アオ（カモシカ）「秋田魁新報社」
鷹の営巣中の様子や狩りの様子を観察すると、マタギの狩りや行動に似ているような気がする。いや、鷹に限らず奥地を歩き「古来」から棲息する貴重な生き物にも感じてしまう。生き物は、やがて親と子の営みから、ある時期、厳しい子別れの時が訪れる。
私はマタギ集落に生まれ育った。子供のころ集落のマタギが村田銃を背負い狩りに行く様子をよくみかけた。友達の家に遊びに行くと奥から旅マタギが顔をのぞかせたが無言だった。大人はマタギのことを子供に話をすることはなかった。あるとき、親父に聞いた。「親父、先代はマタギのことを話したか」と親父は「先代は何も話さなかった」といった。ただ、先代は他人の口を通して伝えていたようだといった。
マタギ狩猟用具は先祖代々から受け継がれた家宝だった。（佐藤良美）
ー後世に語り伝えたい「八木沢マタギ」200年の歴史ー