NHK島根県のニュース　松江放送局

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公立学校で昨年度体罰３３件

教育現場での体罰が全国的な問題となる中、島根県教育委員会が県内のすべての公立の小中学校や高校の児童生徒や教職員を対象にアンケート調査を行ったところ、昨年度１年間に３３件の体罰が行われ、４９人の子どもたちが被害にあっていたことがわかりました。文部科学省は、去年１２月に大阪市の高校でバスケットボール部に所属していた男子生徒が顧問による体罰を理由にみずから命を絶ったことを受けて、全国の都道府県の教育委員会に体罰の実態を把握するよう求めていました。
これを受けて県教育委員会では、３月初め、県内のすべての公立の小中学校と高校あわせて３７８校の児童生徒と保護者、それに教職員を対象にアンケート調査を行いました。
その結果、昨年度１年間に学校現場での体罰が３３件あり、あわせて４９人の児童生徒が被害にあっていたことが明らかになりました。このうち、小学３年生の男子児童が教員から平手で頭をたたかれたはずみに鉛筆削りに歯を打ちつけ、前歯がかけた事案や高校１年生の男子生徒が教員から前髪をはさみで切られた事案など、けがをさせるなどしたケースが全部で４件ありました。
県教育委員会では、「教員の体罰の認識が一定のレベルに達していないことがわかった。今後も県独自のアンケート調査を続けて実態把握と再発防止に努めたい」としています。
県教育委員会では、この調査結果を４月末までに文部科学省に報告することにしています。

04月24日　18時57分

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