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その朝、突然聞きたくなったその歌は「EVER」だった。
この歌を書いたのは、1990年の春だった。
かつての仲間たちと作ったアルバムの中の一曲だった。
ねぇ、アルバムのタイトルはなんだった?
GAZE」でよかったんだっけ?
そんな古い記憶。ずっと、書かなかった思い出。
私はこの中でlyricsのプランをたて、プロデュースもした。
全員がプロデュースをするアルバムを作ろう!をコンセプトに、
所属事務所の作家全員が、集まった。同じ目的をもった仲間だ。
こんなに自由にのびのびと詞を書いたことはないというくらい、
あの企画は自由で楽しかった。あの詩作は、楽しくて嬉しかった。
もちろん、書くことそのものは、苦しくもあるし、
物理的に疲れるのはいつもの当然なのだが。
一緒に書いてくれた作詞家の只野菜摘は、
無機質みたいなのに芯が熱い・・・
私にはそんな女性に感じられた。
「何かが降りてきて詞を書く」
彼女がそう言ったとき、とっても驚いたのを覚えている。
いいなーとも、思ったのも・・・。
作曲家は広谷順子 比山貴咏史 関根安里 
そして今は亡き 川上明彦。
このアルバムを作るためには、最高のメンバーだった。
その頃の企画書用メモが、出てきた。
なんと!郵便物の封筒の裏に書いてあった。
私らしい・・・。
Dream in Dream・・・心の旅 内外から表現 宇宙と心と自然をテーマ メディテーション 安らぎと悲しみを同時に伝えられるようなもの・・・などなど」企画書を書く前の構成メモが、びっしり書いてあった。
偉かったんだなー、私って。
今、ここにいるのは、誰だ?って、感じね。

実は私たちには、目的があった。
このアルバムを、中森明菜のために作り、
売り込もう!っていう計画が。
私たち6人は「もしダメだった時は、
他の歌手が歌ってもいい」ような中途半端な製作ができるほど、
器用でも若くもなかった。ってか、若かったけど、
そういう人間性じゃなかった。
だから中森明菜にどっぷり意識を集中して、
入れ込んで、私たちは6人が一つの何かみたいになって
作品を形にしていった。言いたいことを言い合ったのに、
嘘みたいに傷つかなかった。誰にも腹が立たなくて、かと言って、
ベタベタの馴れ合いもなくて。クリエーターとしては、最高の関係だったと思うのは、私だけだろうか。レコーディングも6人だった。
こんな風に、作家全員で顔をつき合わせて作ったアルバムが、
よくないわけがない。
と、これは私の自負。
全部で11曲?「詮索」を入れて12曲?作った。
その中の一曲が中森明菜のシングルに決まった。
---
もし戻れるなら、あの頃にもどりたい。
・・・もし、あの頃に戻してあげるよと言われて、
あの頃にもどったら・・・みたいなの。
体を離れて自分が自分を見ている風景---
打ち合わせで只野に書いてほしいと言ったのは、
そんな内容だったような気がする。
そうやって上がってきたのが「水に挿した花」だった。
魂が肉体から離れるイメージの詞は、
まるで魂が肉体に宿ったみたいに言葉になった。
これは、すごく楽しい感覚!私が考えていることを、
私ではない誰かが書く。
自分が詞を書くのとは違う喜びを初めて味わったのも、
あの詞だった。あの時だった。
Hallucination、Silence、舞い上がる舞いもどる・・・
テーマやタイトルからしても、重たいアルバムだったなぁ・・・。
それなのに何故か気持ちがいいアルバムだ。癒される。
あの頃、よく瞑想していたなぁ私。
このアルバムを作るとき、頭に浮かんでいた本があった。
「アウト・オン・ア・リム」(シャーリーマクレーン著)だった。
もう20年以上も前、私は、陶芸に夢中だった。
そして陶芸の先生に進められたのが、この本だった。
「ご自身の運命を受け入れられたらどうですか?」
と先生はおっしゃっていた。
先生のご主人はお坊さんだった。
私の運命の話は、横に置いておいてっと。
何故、私はこんなことを書いているかと言うと、そうなんだ。
Spiritual
ブームに乗っかろうと思って!って、嘘嘘!
あっ、でも、それもいいかも・・・って、今思った。
でも、そんなビジネスは後回しでいいよね。
今は、そんなことより、私の潜在意識の話。


とにかく・・・あぁ「EVER」が聞きたいと思った。
そうだ、あれを書いたっけ的な感じである。
とにかく「EVER」だった。そして思い出を探した。
歌詞とか音とか。
出来事は、わたしにとって、書くことへのきっかけ。

ソウルメイトは、お互いにわかる・・・と、なんかに書いてあった。
気づきを与え合う、存在。
魂のレベルを向上させあう存在。
ソウルメイトには種類があって、
ツインソウル、ツインフレームというソウルメイトは、
普通のソウルメイトたちとは、ちょっと違うらしい。

そう、私にもソウルメイトがいる。
だけどツインソウルだったとしても、意識が邪魔をしてしまうと、

出逢えても、気がつかないまま、終わってしまうこともあるらしい。
それは、大変!そんなのは、ヤダよね。
私たちは、もう逢っているかもしれない。
まだ、出逢っていないかもしれない。
ソウルメイトに出逢った瞬間にわかったという人もいる・・・
私じゃないけど。
強烈な感情でひかれったそうだ。
赤い糸で結ばれた運命の人が、
ソウルメイトなんだろうと思っていたけど、
それだけじゃないみたい。
自分に気づかせてくれるソウルメイトや、
傷つけてくるソウルメイトもいるらしい。
えーっ!て、感じだ。
ツインフレームは、恋愛に発展する可能性はない、
仕事のパートナーみたいな関係らしい。

創作意欲とは、不思議なものだ。
何かが降りてきても、おかしくはないのだ。
話が横っ飛びに時代を超えて、思いっきりそれたところで、
大好きなアルバムの一曲にもどろうか。
着いて来てる?
EVER」はデータがないから、今からテープおこしをします。
聞きながら、詞を書きおこすってわけ。肩がこりそう・・・。




EVER

作詞:許瑛子 作曲/編曲:比山貴咏史  Vocal:広谷順子


中森明菜にプレゼンしようとして作った楽曲。

アルバムの中で唯一アカペラのこの曲は、

曲を書き、アレンジをした比山さんの1人コーラスの伴奏!?が

メロディーを包むように流れていて、実に美しい。

それだけでも、ものすごい価値がある。音楽好きじゃなくても、

この気持ちよさはわかると思う。

これこそ、声のマジック、音のマジックだ。素晴らしい!ぞくぞく。

中森明菜がコーラスまでやるって、比山さんは考えたのだろうか。

まさかな・・・。なんて、今更考えた。

とにかく、このアルバムは世の中には出なかった。

たぶん私たちの誰かが、このアルバムの一曲を他の歌手に歌わせるのは、そんなに難しいことではなかったと思う。

でも私たちは、それをしなかった。

このアルバムの作品をすべて、世の中には出さずに、眠らせたのだ。

それが、必然だったのかもしれない。


これからも、出逢いがたくさんあるだろう。
楽しみだ。

2007.04.01

  • EVER

深い海の底
泳ぐのは得意じゃないけど
潜ってみよう
育っているのか
壊れているのか
愛は見えにくく
不安の渦で もがくのは
あなただけじゃない
人より少し淋しがり屋なあなたを
愛しいと思う
さよならは嫌いなはずなのに
ひとりぼっちは嫌いなはずなのに
凍るような冷たい態度
あなたに過去の私が見える
壊してしまったら
そのカケラで傷つくくせに
幸せから後ずさりする
臆病な生きかた
抱きしめてあげたくて
強く抱きしめたら
壊れてしまいそうで
もてあます愛に
居場所をちょうだい
たとえ疲れ果てても
誰にも抱きしめられない
安心して
眠れるように
心はいつもそばにいる
誰もあなたの代わりにはなれない 
あなたでなくてはダメだから



2007.01.19

  • 深い海

  • 疲れた〜。
    ホームページをMacで作らなくなって1年?2年?どのくらい経つのか、過去のログを調べる気力もない・・・よ。もう、今日は何時間、これやってるのかなぁ。途中、二回も外出したから、その度に頭の中が再インストール状態だし。時間、かかる、かかる。
    あのね、なにやっているかと言うと、ちょっと気になっていたTOPのページを更新しようとしたの。それが大失敗!ふたつのプロバイダを一つにしようとして、めちゃくちゃにファイルが増えてしまった。
    ブログしかやらなくなったから、ふにゃふにゃになっちゃったんだね、頭の中。ブログって、ラクだものね。
    もう、サーバの中に、同じ画像とファイルがいくつも転送されてしまって、そいつを削除するのに、どれだかわからないので、いる画像を消したり、いらないのが残っていたり。ふにゃー。
    使ったことがないツールとか、新しいこともまざって、楽しいやら大変やら、疲れたよ〜目も頭も。こんなに苦労しているのに、ページぜんぜんお洒落じゃないし。くすん。
    さっき、Macに帰ってみたら、ソースがウィンで作ったヤツは、プレビューできなくて、強制終了になった。とほほ。もう、イヤん。
    画像、入らなくなったしー。
    ここ、テストに使ってますぅ。すみません!



    2007.01.12

  • 大奮闘
  • 私がプロバイダと契約した1997年頃は、平和だった。
    ほのぼのとしていて、知り合った人に、危ない人はいなかった。
    私はOff会にも行ったし、ネットで知り合いが沢山できた。
    当たり前でなくては、おかしいことだけど、
    モラルのある人しかいなかった。
    そして、インテリなのも特徴だった。
    コンピューターに詳しい人ばかりで、頭がいいなぁと思った。
    インターネット技術は、
    ものすごいスピードで進んでいった。
    誰でも、ロボットでも簡単に掲示板に書き込めるほどに。
    HTMLなんて書かなくても、直にホームページが作れるほどに。
    そして私は私のホームページから、掲示板を消した。
    コミュニケーションできない、という結論を出したからだ。
    ファンの人が多かった「flash 's house」も、
    とうとうサーバーから消した。
    淋しいことだ。
    まじめに生きている人たちが、
    楽しみにしていたかもしれないと思うと、
    心が苦しい。



    坂道一人で歩き 静かに目を閉じる
    仲間の噂も途切れがちで 胸が痛くなるの
    遠い日学生だった 二人がまぶしいね
    見知らぬ人影
    時の重さだけ教えているみたい
    ねぇ 放課後ベンチにもたれ悩みごとを話した
    (take me back)(to those days)
    だけどまだ愛だと気づかずに
    時を無駄にした私
    Give me love again
    あなたにたどりつく夢がかなうならいいね
    Ah今は誰もいない木もれ陽の降る季節♪


    懐かしいペニーに、会いたい。
    そんなファンの人たちが、
    ひとり、またひとり、
    ペニーの歌が聴きたくて、
    消息が知りたくて、ネットのその場所に、集まってきた。
    ネットの偉大さだと、思った。
    この偉大さは、どこへ流れて、着くのだろう。
    今日の新聞で見たものは、
    虐待や発達障害の子供の心診療の初診が、
    三ヶ月から半年待ちという記事だった。
    人はもっともっと、やさしかったはずなのに。
    今日の一時に約束の人は、お父さんが戦争を知っている人だった。
    ずっと年下なのに、どこか話が合うのは、そういうことだったのかと、
    納得した。



    本屋の店先抜けて 辿ればカフェテラス
    偶然 逢えたら きっと 変わらずに
    やさしい目をしてて
    ねぇお互いひたむきすぎて
    傷つくとこ似てたね
    (tell me why)(I miss you)
    だけどもう愛には帰れない
    時が戻れないように
    Give me love again
    あなたに相応しい人を見つけたのかしら
    Ah今は誰も来ない木もれ陽の降る季節

    今もまだ あなたがこの街を
    訪ねて来る気がするの
    Give me love again
    風吹く曲がり角 そっと振り向いていたい
    Ah今はさよならだけ木もれ陽の降る季節♪

    ノスタルジックなこの歌は、
    ファンの方の投票で6位をいただいた。
    ありがとうございます。

    木もれ陽の降る季節/当山ひとみ1986. COLUMBIA

    2006.01.30

  • 新しいこと
  • WALKMANにあと残り5G。何の曲を入れようかな〜。
    今、230曲、あと、800曲は入る。
    台湾で、妹の娘に「iPod貸してェ」と言われて、「はーい」とWALKMANを渡した。やっぱiPodにすればよかったかなと、ちょっと思ったけど、すぐ吹っ切った。だってMac壊れているからなぁ、CD読み込むの、できたりできなかったりしているもん。
    Windows買ってしまったから、WALKMANでいいの。
    それに、私の周りではiPodと呼ばれてしまっている身分だし・・・。まっ、これでいいの。
    自分の作品は、まだ1曲も入れていない。
    スピーカーも一緒に買ったので、一回電源をONにしたら、OFFにするまで、音が鳴り続けているという状態ですかね。
    このスピーカーに乾電池を入れて、今日はとうとうスピーカーも一緒に外出した。車に乗っけて、ブックマーク1をかけたり、よく聞く100曲にしてみたり。
    よく聞く100曲って言うけど、400分としたって、6時間と40分。海に行ったって、戻ってきて、また行けるわ。「よく聞く」って、こんなに膨大な時間に使う言葉だっけ?・・・と思いつつ、こんなとんでもない自己中思考を、なぜか人生の仲間に入れてしまった。
    もちろん、今いちばんのお気に入り、
    「LIGHTHOUSE OF LOVE」」はバージョン違いで入っているよ。
    ・・・海、行きたくなった・・・。
    今年も、あと5Gくらい、楽しい思い出を作りましょう。


    2006.01.06

  • あと5G

  • 2006年の朝陽が、私の未来を照らす。
    冬の陽射しは眩しくないから、行くべき道はよく見えている。
    だけど人生のシナリオは、書かない方がいい。
    「LETTING GO」今年最初に読んだ文字。「幸せのためのシナリオ」というのがあるんだね。
    「シナリオの成功を見極めるには、これまでの人生でどのくらい自分が幸せだったかを見てみること」だって。
    現在から手放して「過去を本来のあるべき場所に置いておく」ことが出来そうだよ。
    あはは・・・。実は、三遊亭歌之介さんのCDを聞いている。歌之介さんの落語、かなり趣味。
    「飛行機は嫌いです」は、笑い事じゃないけど、笑ってしまう。
    ライブなら健康についての落語が、最高に笑わせてもらった。
    でもこのCD、何度聞いてもおかしい。わっはっはって、なってる。
    あなたにも聞かせてあげたいな。
    今年もよろしく!

    2006.01.01

  • A HAPPY NEW YEAR
  • ♪泣いている声が聞こえる 叫んでる夜が割れる♪
    この星の片隅でまたひとつ夢が消える♪
    やさしくて、やわらかくて、
    温かくて、なめらかな声が、
    深夜じっと待っていた私を包み込むように、パソコンから流れ出した。
    まっすぐな中西圭三が、歌う。
    言葉が、胸に染み込んでくる。
    ♪なぜ生まれなぜ生きるのか 知りたくて尋ねても 
    ひとりきり照らす灯り無いまま今日が終わる♪
    涙がこぼれてきた。心が洗われていく。
    ♪涙のひとしずくも 届け夢のもとへ 
    君の描く明日は きっと僕等の未来だから♪
    なんてあったかい詞を、中西圭三は書いたのだろう!
    「LIGHTHOUSE OF LOVE」
    ストリートチルドレンを抱きしめるように
    歌いあげる中西圭三とyaeの声。
    心が凍えてしまいそうな悲しい夜も、癒されるような気がする名曲だ。
    とにかく詞も曲もすごくいい。歌は抜群にいい。
    原田真二の素晴らしいアレンジが、2人の声を安らぎの音に変えている。
    久しぶりに出逢った、本物だ。 
    昨日は車で聞き続けたが、運転の私と、あと一人をのぞいて、三人が寝てしまった。あと一人が「α波が出ているんじゃないの?」と言った。
    人を癒す声なんて素敵だよ。
    NGOがアーティストに呼びかけて作られているこのソングブックは、今年からスタートしたチャリティーらしい。
    偶然だけど私は去年、毎日小学生新聞の取材で、NGO・日本国際ボランティアセンターに行ったことがある。
    そこで私はパソコンから、ストリートチルドレンがシンナーを吸っているシーンや本当に受け止めがたい映像をいくつも見させてもらった。その時のはイラクだったけど、悲惨を見た。悲しみを見た。夢が消えるのを見た。愛とは何か、迷った。だから友達が、このチャリティーに賛同しているのを知って、特別の想いだ。
    このCDはまだ店では、売られていない。
    パソコンで繰り返し聴いているうちに、CDがどうしても欲しくなった。
    「私にも五枚、売って」
    「大変失礼かとは思いますがお代を頂いてもよろしいですか?売り上げはフィリピンの子供らの為に大切に使わせていただきます」
    大切に・・・そうだったよね。
    あなたはそういう人だった。信じていい人だった。
    本当に素晴らしいです。圭三とyaeと原田真二。
    「LIGHTHOUSE OF LOVE」
    (マニラのストリートチルドレン達の夢を灯火を消さないように・・・)

    沢山の人が、この歌を聴いてくれますように。
    そして癒されますように。ボランティアだからアーティストにはお金が入らないと思うけど、沢山の人がこのCDを買ってくれるといいよね。
    ……CD代を渡すと「ちゃんとこのお金が使われるかどうか、調べないといけないよね」と、CD代を立て替えておいてくれた中西圭三が、CDにサインをしながら言った。

    メリークリスマス!!!!!!!!!!!!!!!!!


    2005.12.24

  • 久しぶりに名曲に逢った
  • わいわいガヤガヤいつものが10人集まって、
    野田秀樹の「贋作・罪と罰」を観て来た。
    私は泣いた。
    松たか子は、好きな演技をしてくれないからなぁと、
    私は言っていた。だけどそれは過去の話だった。
    本当によかった、松たか子。
    まっすぐで真面目なんだ、あの子と言われる松たか子には、
    三条 英の役は、ピッタリだった。
    秘密を持つ者の心を、うまく表現していた。
    そして秘密を持つ者を秘密ごと抱きしめる男、才谷が素敵だった。
    命をかける価値がある愛なんて
    現実にはそんなに転がっていない。
    英の「愛しています」ってセリフのときは
    私の涙もクライマックス。
    やっぱり結ばれなかったね、きつい罰だね、野田秀樹。
    これを1995年に発表したなんて、すごいよね。
    「おめー、やめちまいなよ」
    「とことん、行ってほしいな。中途半端はダメ」
    「うーん、許が頑張らなきゃいけないのは、ちょっとなって思っちゃう」「もうしばらく様子をみたら」
    「ダメだ、そりゃあ」
    飲んでいても仲間たちの言葉は、どれも胸に届く。
    才谷と英、大川の風のところの場面すごーく好きだ。


    2005.12.19

  • 贋作・罪と罰
  • あなたと同じ夢を追いかけるため
    私はセミベジタリアンになり
    ローフードを増やして
    ヨガをやり
    車をやめた
    行ってしまうあなたを追いかけて
    振り向いて後戻りしてくれないかなと願った
    からだが軽くなったので
    もしかしたら
    あなたに追いつけるかもしれない
    そしたら一緒に夢を追いかけられるかもしれない
    あなたに会うと
    元気になれるから
    アリガトウ
    出逢えた人があなたでよかった
    大好きな声が聞きたい夕暮れ
    あまり笑わないあなたの笑顔を
    思い浮かべて
    がんばって歩こう
    夢を追いかけるため


    2005.12.10

  • 夢を追いかけるため

  • ♪Knock,knock,knock,knock,knock,knock 
    Trick or treat ! trick or treat ! 
    Give me something good to eat !♪ 
    夕陽が沈んで真っ暗な住宅街。子供たちのはしゃぐ声が、響いてくる。大人たちの声も、交ざっている。ちょっとした騒音だ。
    「Happy Halloween」と聞こえる。今夜はハロウィン。近年ここのハロウィンは、神社のお祭りより賑わう。お菓子をもらいに来る子供の数も、毎年増える。100人分用意していたのが、10年位前だったろうか?今は500人分でも足りなそうに見えた。もちろん、私と子供は卒業組。もともとハロウィンは西洋の「お盆」のようなものの前夜祭で、秋の収穫を祝ったり、悪霊を追い出すためのお祭りだったはずだ。部活を終えて暗い道を歩いて帰ってくる、子供を迎えに私も家を出る。ドレスのお姫様が5人、魔女が2人、天使にカボチャが歩いている。うっひゃー、かわいいな。幼稚園児か小学生かしら。ぞろぞろ、ぞろぞろ、後から後から、ご苦労さん!仮装しないで、お祭り気分のお姉さん達は、小学校の高学年かな?
    ニコニコしながら、うちの子の姿が暗闇から浮かび上がってきて
    「もう、ニコニコ笑っちゃって、可愛くって」と言った。
    「懐かしいでしょ?昔はあなたも、歩いたよね」懐かしい記憶。
    遺伝子の記憶。微小生命体・・・ソマチット。ソマチットの話を私にしてくれたのは、人生の師として尊敬している寺川國秀先生だ。この医学博士は、私にいろんな世界を教えてくれる。私は先生の話を聞くのが大好きで、講演にも時間があれば行かれる限り、行っている。「人の遺伝子と植物の遺伝子と細菌の遺伝子は同じなんだよ」土曜日のソマチット学会には行かれなかった私に、先生が話してくれた話を、ちゃんと正確に書ける自信がない。
    ソマチットはマイナス200度でも、死なない。1000度で熱しても、死なない。絶対に死なない不老不死の生命体。遺伝子の中にあって、細胞のなかにあって、人の中にある。花粉の中、卵の中、際限なく生まれてくるすべての命の中にあるのだ。昔はゴミだと思われていたソマチット。マイナスイオンが好きなソマチット。私が海をながめるのが好きなのや、森林浴が好きなのは、先生が言うように、ソマチットのプログラムなんだろうか?細胞が覚えている生まれる前の記憶。1000年前に先生の祖先と私の祖先は前世で、何か関わっていたかもしれない。最初は口と肛門が一緒だった生命体の頃か、ミミズみたいになった頃か、それとも魚だった頃か、それとも二足歩行になってからか。これは歌の詩に出てくるような、運命の話ではない。
    ソマチットを顕微鏡で見ると、ちゃんと形が見えるのだそうだ。もしも本当にソマチットから、人の病気が予測できたりしたら、なんてすごいことだろう。一年半前に、癌になるのが予測できたら。そんな夢のような話をするときの先生は70歳過ぎとは思えない。少年のようでキラキラしている先生から、前世療法の話、催眠療法の話と次々に、超自然が飛び出してきて、私の想像力はときめく。先生だけではなく、果てしない夢を見ている人は、本当に素敵だ。その夢と向かい合っている人が、大好きだ。
    そろそろ外が、静かになってきた。子供たちは、みんな手さげ袋いっぱいのお菓子を持って、お家に帰ったのだろう。もしかしたら、ハロウィンの習慣がない我々が、仮装して町を歩きたいのも、遠い日の生まれる前の・・・遺伝子がもっている記憶というプログラムかもしれない。

    2005.10.31

  • ソマチット
  • 東京タワーのライトが、暗闇をはっきりと縁取っていた。
    夜空のイルミネーションは、まるで宝石を散りばめたように、きらめいていた。なんて綺麗なの!
    11階の大きな部屋。
    目の前の巨大なガラス窓に輝く夜の景色は、ハワイのより、遠い夏の日のドライブのより、ニューカレドニアの星空のより、今までに見たどんな夜の景色のよりも、私の心を揺り動かしていた。
    もう少しだけ ここにいさせて。
    目をつぶってしまうのが、もったいなくて。
    あなたの後ろに広がる輝きを、もう少し見つめていたい。
    夢のパノラマ。眩しくても目をそらしたくなくて、 
    話をもっと聞きたくて、じっとしていた。
    時を止めたい。
    今日はあなたがあまり寂しそうじゃなかったから、
    私はすごく嬉しかったよ。
    真っ暗な闇だから、こんなに綺麗に輝くのかな。
    どんな豪華な宝石も、あなたの胸に浮かんだ、きらめきには勝てない。

    2005.10.30

  • 夜の景色
  • あの坂道を下りて行くあなたの後ろ姿を、もう思い出すことなどないと思っていた。
    あの日、あなたをあきらめる決心をした私の前に、あなたの待ち伏せは残酷。とっさに私が選んだ言葉は、本心からいちばん遠い気持ちだった。そして、あなたの気持ちをプライドごと、引き裂いてしまった。
    心にもない言葉は、何のために生まれてきたのだろう・・・?一瞬で笑顔はあなたから消え、怒りの表情に変わった。
    何が起きたのか分からなかったのは、私の方だった。
    そのまま、あなたが目の前から立ち去っても、まだ私には自分のしたことの重大さがわからなかった。ふざけた奴だよね。私たちはそんなに若くもなかったのに、ぜんぜん大人じゃなかったね。
    私は無理をして、意地を張って、あなたを失って、自分まで見失った。あれから何年が経った?10年?20年?もっと経った?
    こんなことは一度もなかったのに・・・
    あの日の切れ端を思い出した。それは、あの人の目の奥に、私を見つめるときのあなたと同じものを見たような気がしたから。きっと錯覚だよね。ぜんぶ錯覚だよね。
    あなたはもういない。私はまだあの日の過ちを思い出すんだね。あなたには素直になれなかったけど、あの人だと素直になれる。あきらめない。
    あの日とは違う坂道を下りていく。

    2005.10.29

  • 坂道
  • LADYBUGの「Ladybugs」が2005年8月24日復刻RELEASEされた。あれをインディーズで作ったのは、5年前だよねぇ?私は「おめでとう!」「いやぁ〜ありがとう!」って、自分で自分に言った。よかったねっ、あつし・よしあき・ゆうき・ともくん。よかったねっ、私。当時19歳だったね。ひねくれていて、生意気で、ファッションがださくて、甘ったれで、平気で遅刻してきて、大事な場面であくびをして、私に頭たたかれて、「水たまり」の打ち合わせでは、私のことポロポロ泣かせて、高い熱を出してたり、写真を撮ってあげたら「許さーん、主婦のミス」って、思いっきり笑ってくれて・・・なんとなく音楽な人になれたらいいなぁだった君たち。最初に書いてきた詞を、5年ぶりに読んでみた。そうだった、今からは想像もつかないこの詞をはじめて見せられたときは、私は逃げようかと思った。これを何度も何度も書き直しさせて、あのアルバムは完成したんだったね。君らにシンクロするのは、簡単な作業ではなかったんだよ。好きとか楽しいとか、そんな甘いものでは決してないの。「地球は何色ですか」の時、私はちっとも死にたくもないのに、死について一緒に考えた。死にたいとこへ心を追い込まなくちゃいけなくて、苦しかった。「自分を殺そう」というのは、その時に飛び出したフレーズだった。あの歌がLIVEで評判がよくて、今回のメジャー復刻RELEASEにつながったと聞いている。あつしはクールで簡単だったフリ?をしているけど、ホントによく頑張って書いたと私は思っている。過去を裸にして反芻するのは、ラクじゃないのだもの。真剣でマジな作業が何日も続いたよね。もう何も考えつかないのではないかって言うくらい、彼は考えたと思う。「風の流れに逆らって立っている」は、みんなに会ったときの第一印象を思い浮かべて出てきたフレーズ、「遠回り〜」は、どんだけ遠回りして書けば完成するのーという巻き戻しの連日だったし「弱い自分」のときは、ナイチンゲールの名前はフローレンスだよと、うちの子供が教えてくれた。本当に真剣だった。私は今でも、あつしの「弱い自分」が大好きだ。
    ところで「Generation of today」は上手に歌えるようになったのかな?いつかLIVEで聞かせてね。「地球は何色ですか」のとき、LIVE会場で飛び跳ねていたファンの子達は、今も元気かなぁ。私に挨拶してくれる子もいたよね。いっぱいいっぱい思い出を、ありがとうね。いろんなLADYBUGの本気が散らばっているなと思ってつけたタイトル「Ladybugs」…信じたものが、間違いじゃなくて、よかった。

    2005.10.17

  • LADYBUGの「Ladybugs」
  • 10月4日は、種蒔きをした。夏に買ってきたハーブの種たちを、とうとう蒔いた。嬉しくって、楽しくって、こんなことをするのは、子供の頃の朝顔の種以来かもしれないな、とか思った。8月から、涼しくなるのをずっとずっと待っていたので、かなり本気でがんばって蒔いた。
    フェンネル、ダンデライオン、オレガノ、レモンバーム、ロケットワイルドの5種類。早いのは10日で発芽しはじめるらしいから、すっごく楽しみだ。
    フェンネルはね、健胃、利尿、発汗と婦人科系の不調に作用してくれるハーブ。地中海風のレシピがいいと思うから、フェンネルとパセリとニンニクとクレソンとオリーブ油でね、ジャガイモと玉ねぎベースのポタージュスープを作るんだ。
    私の創作料理は限りなく和風に近いから、食べやすいと思うよ。バルサミコにお醤油を混ぜちゃうからね。あなたに会える頃にはきっと、オレガノの間引きが終わっているね。オレガノは大好きなトマトとあわせて、ソースを作る予定。ハーブの種はまだ他の種類もあるけど、プランターの数が足りないから、今回は5種類だけ蒔いた。ちゃんと芽が出るといいなぁ。あっ、コリアンダーの種か苗がほしいなぁ。この頃あなたが見ているものと私が見ているものは、すごく近くなってきたような気がして、とっても嬉しい。
    8日目フェンネルの芽が出ていた。偉いぞ、フェンネル!さすがエストロゲンに似た植物ホルモン!フェンネルの芽ったら、なんてなんて、ちっちゃくて可愛いの。カラスに食べられないようにしなくちゃが、大変だ。さてと、今日は、野菜のスープをコトコト創作しよう。やっぱりトマトにして、乾燥したオレガノとフェンネルを入れた。そうだ、仕上げにクレソンを刻んで散らしてみよう!創作料理が楽しくて、野菜やハーブを効果にあわせて、いろいろ選んで作っているんだ。

    2005.10.13

  • 種蒔き
  • 「金魚の入っているお水に、割り箸をつけておいたら、金魚が死んじゃったんだって!」
    こんなびっくりなことを、私に話してくれたあらいせつこさんは、
    年上の憧れの女だ。
    「どうしてかと言うとね、割り箸には防腐剤が塗ってあるからなのよ」
    どこから湧き上がってくるのだろう?
    というエネルギーをキラキラと放出させて、
    彼女は話をしてくれる。いつも真剣な目をした彼女を、私はカッコイイ女だなと思っている。みんなが知っていたほうがいいことを、せつこさんはたくさん知っている。
    私は、のほほんと生きていて、おい、それでいいのかっ?そこの!という方の女だ。
    この前、せつこさんの書いたものを読んだら、またびっくりした。せつこさんに許可をいただいたので、ちょっと書き写してみようかな。
      
    【「カミ」とともに】       あらいせつこ
    皆様は牛乳パックが上質トイレットペーパーの原料として有効活用されていることを、ご存知でしたか?
    私は先日静岡県富士市にある牛乳パックのリサイクル工場を見学する機会に恵まれました。
     日本全国で1日に作られる牛乳パックの数は約13,000万箱で、それがゴミとなった場合、処理に費やすお金はなんと992万円だそうです。又、その牛乳パックを作る為に必要な立木(高さ8m,直径16cm)は、6,800本、その為に伐採される森林の面積は2.8ヘクタールで、そこから出す酸素の量は122人分の呼吸に相当するとのことでした。現在、牛乳パックは年間45億箱生産されているそうですが、そのほとんどが一般ゴミとして使い捨てられています。捨てて焼却すれば大気を汚染し、尚かつ処理費用がかかります。が、再利用すればゴミ処理の経費を節約できるばかりではなく、何よりも環境保全に役立つことが最大のメリットであることを勉強しました。
    樹齢20〜30年の木1本から約1,500枚の牛乳パック(1,000ml)が作られ、それがリサイクルされると250個のトイレットペーパーになるそうです。つまり再生された250個のトイレットペーパーが立木1本を守っている計算になる訳です。因に、空パック6枚でトイレットペーパー(65m)1個、10枚でテッシュペーパー1箱が作れます。
    樹木は、目で見える範囲よりもずーっと広く、深く地下に根を張っており、その根が 地面に降った雨水を吸収してくれるので大雨でも洪水になりにくく、土砂くずれを防いでくれることは周知の事実です。又、水や空気を浄化してくれたり、森林浴の場を提供してくれたり、家や家具、そして紙の原材料になるなど、森がさまざまな形で私たち生きとし生けるものの生活に欠くことのできない存在として、資源を提供し、貢献してくれていることを実感として受け止めることが出来ました。
     3月25日「自然の叡智」をメインテーマにした、21世紀初の万国博覧会、「愛・地球博」が華々しく開幕しました。地球の輝かしい明日に向かって、私たちの夢の実現のために、世界中を愛ある人々の智恵と力を結集した一大イベント。

    豊かな未来社会創造のためのサブテーマは3つ、「宇宙・生命と情報」「人生の”わざ”と”智恵”」「循環型社会」です。その一灯を担うべく、牛乳パック再利用のための貴重な資源回収に積極的に協力しようと、実行に移した昨今です。

    「あとからくる者のために」
    坂村 真民 作
    あとからくる者のために 苦労するのだ
    あとからくる者のために 我慢するのだ
    あとからくる者のために 田を耕やし種を用意しておくのだ
    あとからくる者のために みなそれぞれの力を傾けるのだ
    あとからあとから続いてくる あの可愛い者たちのために
    未来を受け継ぐ者たちのために
    みな夫々自分で出来る何かをしてゆくのだ



    以上が、せつこさんの文章だ。
    夜中の作業で、誤字脱字があったら、ごめんなさい。
    タイトルの「カミ」の上のルビは、
    私の未熟な技術では打てませんでした。
    訂正が必要な時は、電話してください。
    私は牛乳パックのリサイクル、かなり前からやっていたけれど、ジュースのパックなんかは小さいので開くのが面倒くさくて、ゴミ袋にポイッと捨ててしまうこともあったの。
    ものすごーく反省した。


    2005/09/17

  • 金魚の入っているお水
  • ウコン、ドライ生姜、デーツ、プルーン、ドライマンゴーを、
    蓋のついた透明な瓶に一種類ずつ入れて、
    カウンターの上に並べた。
    最後の透明な瓶には、あなたへの想いを入れて、
    ギュッと蓋を閉めた。
    窓の外の照り返しが眩しくて、チカチカっとハレーション。
    夏はまだ、どこへも行く気配がない。
    目が落ち着いて部屋の中がふつうに見えるまで、
    音楽を気にしていよう。
    ♪なるようにしかならない そんな風にしてはいつも
    手ばなしてきたこと大切なものを……♪僕が見つめる
    先に君の姿があってほしい……♪
    ELTの「恋文」な朝、あなたのことを考えている。

    2005/08/21

  • 恋文な朝
  • 「自分に素直なところ好きだから」という以前書いた小説が欲しいという問い合わせをいただいた。かつて書いた詞とアーティストのファンだという方からだった。
    残念ながら、廃刊ですと申し上げるしかなかった。
    しばらくして、手に入ったという知らせをいただいた。
    しかも!サイン本!?と聞いて、私はえっ、うっそーの気持ちだった。
    当時サイン会なんてものは、もちろんやらなかったから、サイン本を手に入れたのなら、それはすごいことだ。あの頃、友人知人にサインして贈った憶えがあるから、それを売りに出したって事だよねぇ。ただでもらった本を、売りに出すほど貧しくなってしまった知り合いがいるのかなぁと、ドキドキした。まっ、部屋の掃除をしたときに出したのかもな。それを買う人がいて、読んでくれる人がいる。
    ありがたい話だ。頑張るのをやめちゃ、いけないよなと思うような、ね。

    2004/11/27

  • ありがたい話
  • 70をとっくに過ぎた母が帰って来るやいなや
    「まったく!文明の利器は、用を成さない!」
    と、ほっぺをつり上げ口を曲げた。
    「何?なに?」
    母を見る私。
    「定期検査があるから、待ち合わせに遅れていくことにしたの。
    携帯で連絡とればいいって言うからさー、
    かけたけど、かかりゃーしない!」
    「誰と待ち合わせ?」
    「78才と60才と73才と待ち合わせ」
    ばあさん軍団だ!
    「みんな携帯を持ってるの?」
    「78才が着いたら電話してって言うから、かけたら!
    番号が変わりましたって言ってるし、60才は電源が
    入っていないため、かかりませんとかなんとかだし、
    73才はすぐ留守番電話になっちゃうのよ!」
    「へっ!?」
    母は前の日、姉に登録してある電話帳の使い方を教わり、
    目的地で携帯の電話帳を開き、20分かけてやっと3人の
    友達に電話をかけられたのだと言う。
    そして、連絡はとれず・・・。
    前から私は母に
    「まったくー、なんでかからないのぉ?公衆電話を持ち歩いているのと
    同じなんだから!自分が使い終わると電源ごと切っちゃうんだからー。
    電源は入れておいてよ!」
    と、不満を言っていた。
    「で、会えなかったの?」
    「会えたわ」
    「どうやって?」
    「みんなが行ってる場所に、直接いったわよー。しかたがないから!」
    「よく会えたねぇ」
    「みんな、びっくりしてたわ!まったく!文明の利器は、用を成さない!」
    「あははははは、すごいね。会えてよかったよね」
    「練習して、損しちゃったわ!」
    「ママがいちばん使いこなしているってわけね」
    「そうよ〜!」
    母は充電器ではなく、ピアノの上に電源も切らずに携帯を置いた。
    電波が届かない部屋から電話をかけ、
    「瑛子ー、もう電池がないのよ」
    って、言ったのを思いだした。

    2004/11/26

  • 文明の利器
  • ずっと前に作るよって聞いていたのに、チケット頼むのを忘れてた。
    あぁ〜、もぅ!「SHIROH」のチケット。
    楽しみに楽しみにしていたのに!
    チラシをながめている。
    チラシのためだけに作られた150万のギターが写っている。
    ロック・ミュージカル。って、どんなロックよ?
    けっこういい詞って、聞いてみたいじゃん。
    おもしろそうだから、兎に角、見たいの。
    うーん、しっかりしていて、一生懸命で、やさしくて、
    真っ正面から本音をぶつけてくるんだろうか・・・。

    2004/10/19

    「SHIROH」
  • すべてが嘘かもしれない。そう思ってみると、なんだかそう思える。嘘なわけない。そう思えば、信じる気になる。裏切られるばかり、絶望ばかりだと、そんなもんさと言ってピリオドをうってしまうようになる。ことばのすれ違いなのか、嘘の言葉なのか。
    誤解なのか、いつわりなのか。そんな錯誤のテンポに心が震えた。
    「赤鬼」の赤鬼は嘘をついていなかった。あぁ、よかった!
    わかりやすくなって、ますますせつなくなった「赤鬼」を観た。
    観おわったら、プログラムやもろもろが飛ぶように売り切れて、予約販売になっていた。

    「昨日、来ていたんだ」味気ないじゃりじゃりした夜に、なんてタイムリーな電話だろう、アリガトウ。
    私はちょっと、騙されたかなという日だったんだ。
    タイムリーな電話が気持ちをどんどん膨らましてくれて、絶望なんて不必要なものを心から追い出した。
    「・・・正しさなんて、この浜にはなかった」とんびがこのセリフを言うシーンも、よかったなぁ。そっか、はじめから、なかったんだね。

    2004/10/05

    思い込み
  • 車のドアを開けると温度計は、45℃を表示していた。
    うへぇー、どうなってんだ、東京。もうダメだ、
    もうダメだと思いながら、今年は39℃の中でも生きていた。44℃の車も運転した。
    真夏の東京の日中は、海風が吹き込んでくるので、それほど気温は上がらなかったのだそうだ。それが高層ビルが壁になり、東京湾からの風が遮断されたため、日中の気温が上がるようになったらしい。
    そんなことを考えながら、レインボーブリッジを走り抜けた。東京ビッグサイトへ、初コミケを体験しに行くためだ。
    子供に頼んで、やっとやっと取材に連れて行ってもらえることになった。
    が、しかし、大声は出さない、余計なことは言わない、私が変だなと感じても、コミケではそれは普通なのだと認識すること、はしゃいだり、ふざけたりしないと、制約がいっぱいだ。
    窮屈だが、しかたがない。最後に家族で来てる人なんていないから、他人のふりして、離れていること、という厳しい約束もさせられて、子供の横より少し離れて、さらに後ろから歩いた。
    ナースの格好のお姉さんや兵隊さんスタイルのお兄さんが、同じ方向に向かって歩いているぅ!キョロキョロ、ジロジロ見てはいけないけど、やっぱ見ちゃうよねー。心の中「ウォー」って言いながら、歩いた。時々思わず「ウォー」って声に出したのを、子供に聞かれて
    「ちっちっ!」と舌打ちされた。私は唇をキュッと結んで、呼吸も静かにして、首を忙しく動かし、アニメ・コスプレの人々を物色しながら進んだ。動物耳つけてる〜、黒いドレスに白いエプロン〜、ヒールの高い真っ白なブーツ。心の中は大騒ぎ。
    朝6時に支度して、7時に家を出て、雨の中3時間、会場前に並んだ。隣の他人と傘と傘を重ねて、前後左右ピッタリつめて並ぶように、係のお姉さんが叫ぶ。だから右隣の男の子の傘から落ちるしずくが、私の首から背中に流れこむ。冗談じゃない!と、角度を変えたら、ズボンの裾にしたたり落ちて、冷たいのなんの。疲れてかまわず座り込んだのが、並んでから一時間半目くらい。血の気が失せ、足がしびれたので、また立って待った。ビショビショになりながら、10時30分会場に入れた。晴れていなくて、本当に良かった。炎天下の行列じゃ、私は待てなかったと思うから。しかし、ビショ濡れで寒いのも悲しいかも・・・。
    子供の後にひたすらはぐれないよう、小走りに着いて行った。漫画家といえば昔、私の小説に挿し絵を描いていただいたなぁなんて思い出しながら、漫画の本が山とつまれた机と机の間を早歩きで進んだ。
    目当ての作家の本は、2冊とも売り切れていなかった。
    子供の耳元に「サインは?」「サインは?」と興奮気味に言うと
    「しーっ」と横目でにらまれた。
    またもや早歩きで後について行った。車にもどると、子供が言った。
    「さっき、サインって言ったけど、サインはいらないのよ。だって、所詮素人じゃん」
    大雨の中、3時間も並んで手に入れて、
    よかったよかったと大喜びして、そして最後に現実的なひとこと。
    うんうん、そうだった。プロって、きびしいんだったよ。


    2004/08/23

    コミケに行った
  • グローバルな考え方だねーとか、大陸的ですねと耳慣れない言葉を人から言われて、
    「ああ、そうか。私ってグローバルなんだ」と認識したことがあった。
    自分では、よくわからない。どちらかと言えば、私は島国根性丸出しの女だと思う部分が本性のようにも思えるのだが。グローバル・・・人がそう感じたときは、きっとそっちの方の私なんだろう。人間なんて、どっちにも転ぶもんだと私は思うし、矛盾していていいと思っている。ふたつの国の血が流れる私は、そうやって自分を正当化して、空気を吸ってきた。辞書で「ふるさと」の文字を必死で調べた子供時代もあったが。数年前「おめぇーは、日本人だろー」今更どーでもいいようなことを、いきなり吠えた友達がいた。なんでそんな場面になったのか、全然思い出せないけれど、心の奥で、固まっていた何かがとけた。コンプレックスとも違う、孤独につつまれた何かだったかもしれなかった。無意識に心の底で言われるのを求めていた言葉だと、言われてみて初めて知った。40年以上誰も言わなかったのは、言わせる必要がないくらい私自身が意識していなかったからなのかもしれない。そんな洞察力と類い希な感性をもつその友達から、「おめぇー、見た方がいいぞ」と言われたのが「赤鬼」という芝居だった。友達はチケットまで手配してくれた。
    「人間とは何だろうと考えたら、死ぬことになります」そんな怖いことを言っていた
    心理学者が昔いた。「いじめは本能だ」と書いていた精神科医がいた。
    私はそういうことを追求したことはないが、感じたものを表現する仕事なので、
    出来るだけ感じるものが大好きだ。
    「赤鬼」はそんな作品だった。ビシバシ感じさせてくれる。
    どんな話かとかテーマとかは、シアターコクーンのページなどなどに書いてあるから
    特記しないけど、私にとっては疎外感とか群集心理とか、わかり合うとか言葉とは・・・とか愛とか生とか死とか、自分の奥行きが測れるような作品だった。
    もちろん漠然と見るだけでもおもしろいし、構えて見ていたわけではなく、見ているうちにじわわーっと感じて、見終わった後、気づかされたのだけど。
    そういうのが、とっても気持ちよかった。「あぁ、おもしろかった」ってことだ。
    「赤鬼」のような作品を居場所がないと嘆いている少年少女たちに、見せてやりたいと思う。やりたいとか、やらせたのかとか、そんなセリフがやたら出てきたような記憶があるから
    子供にゃー、見せられないかな。
    今年、再演だって。「赤鬼」は見ておかないと、ちょっとやばいわ。

    2004/06/11

    再演「赤鬼」
  • 4月28日発売のポケモンの主題歌
    「チャレンジャー!!」の見本盤を聴いている。少しボリュームを小さくしたら、イントロがはじまった。棚にぎっしりと並んだぬいぐるみ、逆さまのドラえもんと、イギリスからやって来たテディベアたちにはさまっている、2匹のピカチュウと目があった。
    「チャレンジャー!!」の作詞をしていた頃は、まだ寒かった。
    「おやすみ、ママ、がんばってね」

    トロピウスと言ったら草 草と言えばリリーラ
    リリーラなら 化石ポケモン 化石ならばアノプス
    アノプスなら苦手は水 水と言えばミズゴロウ……
    ミズゴロウと言えば青い 青いならばラティオス
    ×○△§◇≦¢◎∇…

    深夜、作詞に疲れきって、ふとんをめくると、
    一分の一ピカチュウが寝かせてあった。
    ピカチューは元気?

    一人っ子というのは、友達とうまくやっていかれないらしい。
    そんな風に言われてもなぁ、私が友達作ってやるわけにもいかないしなー。
    いつも一人で遊んでいるしかないような子供だった。
    そんな女の子にも友達ができた。
    毎日が楽しそうになってきた、ある日。
    どっかの人に
    「ちょっとー、中庭の隅っこに座り込んでたわよぉ。
    ゴミ箱の横〜」
    変わっているわよねって、言われてるような気がした。
    行ってみると、確かにゴミ箱の横で
    男の子2人と固まって、ポケモンのフィギュアで
    ちまちま人形ごっこをしていた。
    見ようによっては、異様な感じにも見えるが、
    なによりも楽しそうな笑顔は
    周りなど気にもしていないようだった。
    毎朝、嬉しそうにポケットに、フィギュアを詰め込んで
    学校に通っていた。
    小学2年生の女の子が、初めて自分で作った友達は
    同じようにポケモンが大好きな子たちだった。
    この子が3年生の時、私の父が亡くなり、親戚に会うために台湾に行くことになった。
    ホテルで食事をしたとき、子供達が持っていたのがゲームボーイだった。まったく言葉が通じない子供達は
    「ポケモン、ポケモン」
    と言いながら、コミュニケーションしていた。
    娘が彼等のゲームボーイで、ゲームを進めると、台湾の子供達は顔をくっつけて、一つの画面をのぞき込みながら
    「ポケモン、ポケモン」
    と言った。
    「ポケモンはインターナショナル」
    と、従弟のお嫁さんが笑った。
    「ポケモンがあると、すぐに仲良くなれるね」
    日本語で私は言った。よくわからないけど
    「ポケモン〜」
    と従弟のお嫁さんは答えた。
    そんな個人的な理由も手伝って、大好きなポケモンに
    かかわらせていただいた。
    無しょうに、書きたかったから。
    愛と感謝と母の想いと、大好きと精一杯を全部こめた。
    スイクンはマスターボールでゲットしたけど
    エンテイはスーパーボール
    ライコウはモンスターボールだったね。
    子供がお風呂場から、そう叫んだのを思い出した。
    エンテイは、ママがゲットしたんだよねー。


    2004/04/20

    ポケモンの「チャレンジャー!!」
  • 過去の自分と、どこかの街角で、すれ違えたらおもしろい。
    そんなことを考えながら、角を曲がって、階段を降りた。
    フロアの人々が、こちらをジロジロ見る。
    30〜40代の男女。
    何かを捜しているような目。
    それは、昔の知り合い?
    かつて好きだった人?
    それとも、あの頃の自分なの?
    ディスコに集まる人間は、さして淋しそうでもなく、
    かといって、満足そうにも見えなかった。
    はるか昔、私はその名前のディスコで、雑誌の撮影をした。
    ファッション雑誌を作るのが、その頃の私の仕事だった。
    ちょっと行ってみようか。音楽の世界の友と。
    80年代と70年代の曲しかかからないんだって。
    一人がDJから聞いてきた。
    ここに、私の捜し物はなかった。
    って言うか、私は何かを捜してる人ではなかった。
    失わなくちゃ、探せない。
    懐かしい曲は、時間を忘れさせてくれた。

    2003/10/11

  • ディスコ
  • 神様がくれた声
    確かにこの言葉は、あなたにあてはまった
    時代があなたに嘘をつかなかったのか
    あなたが時代を裏切らなかったのか
    そんなことは関係ないのか
    とにかく、あなたは歌うべき人だったのだ
    長い長い戸惑いや
    果てしない迷いは、どれだけあなたを傷つけたのだろう
    答えのでない苦しみは、あなたに何をもたらしたのだろう
    のぞき込んだ目の奥が
    澄んでいてほしいなんて
    私は願わない
    太陽のような笑顔と
    真実をさぐるような目の奥と
    テンションをさげないための気配りと
    狭い空間で
    はちきれる小さな数々の想い
    神様がくれた声
    その音に惚れ込んで
    魔法にかかったように動く人たち
    素敵な関係は 新参者を拒まない
    ここもまた そうだった
    魔法の入り口に立ったときに わかる空気
    ここは歌うべき人が存在している場所だなと
    魔法を解かないために おどける人
    慌てる人 おだてる人
    必要なスタッフはそろっている
    私が魔法を解いてしまわないようにと
    それぞれの心が騒がしく音をたてている
    素敵な関係は 新参者に無神経ではない
    想いの渦の中
    すべての空気が録音される
    私の好きな音たち
    胡弓にもなれる声をもっているあなたと
    声を二胡の音のように指導する人と
    詩の想いを伝える音程の取り方と
    声のために飲み物を買いに走る人と
    すべての空気が録音される
    機械でつないだ音ではない技術がある歌唱力
    気持ちいいな実力だ
    みんなに聴かれて当たり前なのだけど
    何故、みんな長い間気がつかずにいたのだろう
    神様がくれた声
    時代よりも好きなものを持っている人は素敵だな
    新たな出逢いは
    ほんの少し
    私を幸せにした
    この音や幸せが
    音楽好きな仲間達のまじめな結晶が
    聴く人の心に届きますように
    そんな願いを私は、詞にこめる
    挫折、絶望、諦めずに持ち続けた希望
    声は生き方の音がする
    そんな声だから聴く人に癒しや希望の種をまくのかもしれない
    それを音楽と呼べますように
    神様がくれたのは、ただ綺麗なだけの声じゃない
    声は生き方の音がする

    2003/07/18

  • 神様がくれたもの
  • 対岸の火事を見ていた
    消すことはできないかなぁ
    消火活動は難航してる
    がんばれ、がんばれ
    すべてが灰になってしまう!
    言葉なんて届かない対岸の火事
    風になって
    炎を吹き飛ばしてしまえたら・・・
    ダメ!
    中途半端な風では、あおるだけだ
    炎は赤く赤く燃えて
    火の粉を飛び散らせ
    誰彼かまわず
    火傷させる言葉
    通行止めを無視して
    そこへは行かれない
    近くにいた君は
    読みかけの本が燃えてしまわないようにと
    冷静に炎から遠ざかった
    対岸の赤く赤く燃えるジェラシー
    赤く赤く燃える嫉妬
    赤く赤く燃えるやきもち
    分裂への起爆剤

    2003/07/16

  • 対岸の火事
  • 「節電しなくちゃね」そう言ったのは、確かに私。
    ニュース見ながら、言った。
    うちは真夏に冷蔵庫が壊れて、悲惨な目にあったことがあるの。
    何年前かは、忘れた。
    だから、真夏に停電なんて、冗談じゃないぞ。
    冷蔵庫の中味なんて、一晩でとけるんだぞ。
    私はお馬鹿さんだから
    「そんなこと、起こるわけないよ、
    やるわけないじゃんー」って、笑っていたいんだけど
    自覚の問題だからね。
    うちの子は、前はオゾン層を守るんだと、
    ケナフの種はもらって来ちゃう、
    クーラーは禁止するという、強者なのよ。
    そのお方に、うかつにも「節電」と口走ってしまったのよ。
    どうなっていると思う?しまった!だわよ。
    そうよ、節電攻撃よ。
    お風呂から出てきたら、
    脱衣場(っていうかなぁ?洗面所)の電気、
    バチッて消されてしまった。
    「暗くて、どこ拭けばいいか、わからないんだけど、
    ちょっとだけ電気、お願い、つけさせてー」って、
    頼んだら、懐中電灯!
    「おっ、停電の時、君は大丈夫だね、
    暗闇からでも懐中電灯持ってこられるなんて!」
    なんてことではなくて、懐中電灯では、
    体の水滴は見えませんのですよ。
    おまけに、おぉ、照らさないでくれぇって、
    感じにもなります・・・。
    昨日も家に入ったら、ドア閉めた瞬間、消されて、真っ暗〜。
    それですぐ懐中電灯探し訓練になって、言い出しっぺの私は、
    30センチ目の前の懐中電灯が、
    暗闇、手探りでは見つけられなかった。
    その間こどもは寝室へ入っていき、懐中電灯GETして、
    玄関の私を照らした。
    くやしいよーー。
    それからしばらく、二人で懐中電灯でオバケやって、遊んだ。
    うちの節電ちゃんが寝てから、懐中電灯の電池を入れ替えて、
    私も寝ました。
    ・・・本読むと、電気がかかるから、夜中の読書も中止かなぁ。
    借りている、サイン入り野田秀樹の戯曲集も、
    早く読み終えんといかんのに。
    そういえば、珍しく歌番組見ていた節電ちゃん、
    「このテレビ番組、電気使いすぎー」って叫んでいたぞ。
    確かにチカチカの照明、意味ねぇー感じがした、
    歌手のインパクトが強くて。
    「暗闇で歌っても、良い歌は良い歌なのにね」これ、
    私のフォローっす。
    うちの電気代、減るだろうか・・・。
    節電した家や会社にポイントつけて、
    その家は停電にしないというのは、
    どうだろう・・・冷蔵庫のためにさ。
    私ってば、自己中で、すみません。

    2003/07/10

  • 節電
  • 三月の末に友達夫婦から、ハガキが来た。友達は、作詞家で
    旦那のほうは漫画家だ。お互い独身時代はよく長電話したり、
    FAXしたり、相談したりした。
    メールなんてなかったからね、FAXでお手紙交換だった。
    友達のハガキには、新作「ブタのいどころ」が脱稿したばかり
    と書いてあった。
    そして文化庁メディア芸術祭で、「大掴源氏物語 まろ、ん?」が
    最優秀賞を受賞したとも書いてあった。栗の・・・まろ、ん?が
    描いてあった。今日、Yahoo!ブックスをなに気に見ていたら、
    一般書店売り上げランキング13位のところに「ブタのいどころ」
    があった。うれしかった。すごいぞ。
    小説集「四月天才」の朗読は、確かNHK-FMであったんだよね。
    おめでとう!って、ずっと思っているんだけど、時間はどんどん
    過ぎてしまう。・・・今はまた、違うのを描いているのかな。

    2003.05.15

  • おめでとう
  • 去年の猛暑で干からびる前に、打ち合わせした仕事。
    ずっと書けないまま、頭の中に抱え込んでいたら、
    偶然バッタリ、プロデューサーと会ってしまった。
    うわぁ〜、ごめんんん。
    いいよ。
    もうちょっとね、待っていて。
    いいよ。
    曲減らしてもらったのに、ごめん。
    すぐじゃなかった方が、こっちもいいんだよ。
    なんか、申し訳ございません。本当にすみません。
    私、昨日も別の詩を書きました。
    どーしても、あと一歩が見えません。
    でも絶対書き終えますから。ほとんどは書けているの。ホントよ。
    見えそうで見えなくて、吹っ切れなくて、踏み出せなくて。
    書きたいことがありすぎて、何でもアリで絞れなくて。
    これも違う。あれも違う。ここも違う。あそこも違う。
    この人も違う。あの人も違う。あー、あとちょっと
    なんだけど、ピンとこないのよ。
    もうすぐ、もうすぐ、産まれそうなんだけど。
    もうすぐ十月十日(とつきとおか)です、
    打ち合わせしてから・・・。
    懺悔ものです。書けなくて、ごめんなさい。


    2003.05.15

  • 懺悔ものです
  • 悲しいことが 積み重なって
    心の出口が見えない
    弱い気持ちは 外側からじゃ
    ひとつも わからないね

    涙のわけを 知っててあげる
    ことばで 邪魔はしないよ
    そばにいるから 忘れないでね
    一人にさせないから

    髪を変えたり 日記つけても
    痛みは ぬぐえてないのね
    いつもと違う 笑顔でわかる
    隠すの 下手くそだね

    涙の舟で 彷徨う明日
    悩みが 季節をふさぐ
    そばにいさせて 止まった時間
    もう一度 流れるまで

    涙のわけを 知っててあげる
    ことばで 邪魔はしないよ
    そばにいるから 忘れないでね
    一人にさせないから

    アニメ「アイドル天使ようこそようこ」のエンディング。
    10年以上前に書いた癒し系のこの曲は、
    2003年3月19日ベストとして発売された。
    最近は古い詞が、忙しい。
    電話でとても沢山話したよね。
    胸の何処かに、
    すっきりしない理由が住み着かないといいのだけど。
    責任はある。悲しくさせてしまって、ごめんね。
    でもね。考えて、考えるから、何も言えなくなる、
    あの子はきっと、そういう人。
    私はあの子に指図はしない。
    だから、ごめんね。


    2003.04.27

  • 一人にさせない
  • 会いたい 会いたい 
    願いは風に溶けて
    会いたかったままのあなたを 
    偶然が連れてきてくれた
    息を呑んだ私に気づきもしないあなた
    変わる信号を待ち あの笑顔 
    携帯電話で話してるのは誰?
    雑踏の中に消える後ろ姿 追いかけたかった

    会いたい会いたい 
    想いを知らないまま
    あなたの毎日はめくれて 
    月日はあなたとの距離になる
    若さも生き方も全部眩しいあなたが
    交差点でキスをする情熱に 
    馬鹿な私 素直になれなかった  
    青春の交差点 駆け足で渡り 
    あなたにもう一度 会いたい


    2003.04.15

  • 交差点
  • 右向け右の生き方 上手だし
    ほめられるための鎖に つながれるよ
    はみ出して見せるより 
    無難なふりをしてたほうがラク
    安全なヤツだって 言わせておくのよ

    退屈が待つDoorの向こう側
    うつ伏せに寝返りうって 
    かたく目を閉じ溜息でくるんだ体
    けだるい陽射し 窓をたたく朝
    何回眠ったら好きになるだろう?
    自分のことを・・・
    ・・・愛す気持ち

    なりたいものになれると信じたら
    なれない数だけ多くて あきれるほど
    頑張れなんて軽く口にできない 
    嘘っぽいじゃない
    やりたかったらやれば 止めても無駄でしょ

    巻き戻す昨日 ハッとする私
    眠らずに見てたの あなた
    そうか昨夜は 
    もしかしてカランダリシテ!
    毛布に逃げ込んで グッとこらえたら
    笑っちゃうじゃないの なんか間抜けだけれど
    ただそばでいつも見てるだけの 
    真面目なあなたが可笑しくて
    ・・・生き方 
    変えようかな・・・・・

    競争が住むDoorの向こう側
    みんなと同じじゃ夢が叶うはずない
    マニュアルは本当じゃない
    誰も私をわかってくれない
    泣きたくなるくらい人を愛したい
    傷つくだけじゃ たぶん強くなれない

    これは、昔書いた『Doorの向こう側』という歌詞だ。
    あっ、これ、CDになってないんだよな。
    曲もアレンジも最高なんだけれどね。

    私は夢を叶えたのかなぁ?次から次へと夢を見るからなぁ。
    ♪夢を見る、それが夢。おまえの口癖♪
    あっ、これも歌詞。
    J-WALKに書きました。
    あなたが夢を見られますように…。


    2002.12.07

  • ドアの向こう側
  • こんなに近くにいたって、いつも違うものを見ている私たちには、ブラジルの興奮状態など、本当に遠い人種の出来事に映ってしまうかもしれない。
    サッカー王国のW杯への情熱は、半端なものじゃないらしい。今も爆竹が鳴り響いていると、友達が書いてよこしたメール。夜の11時すぎに、爆竹が鳴り響くというのは、どんな感じだろう。眠らないお祭りだ。別の友達からは、こう書いてあった。
    [朝の3時半からのテレビ観戦は楽じゃないけど、
    街がうるさくて眠っていられないの。
    前日の夜9時頃から断続的に打上花火・爆竹・車のクラクション・大騒ぎの人の歓声、試合開始前のブラジル国歌斉唱の時もものすごい騒ぎです。
    試合中だけはシ〜ンとして、なにかいいプレーやゴールがあると、やはり地響きのような歓声と、打上花火や爆竹があちこちで鳴ります。]
    アパートも、歓声や足踏みで建物全体が揺れるような感じがするらしい。
    [試合終了直後から、打上花火・爆竹+主に若い人々は街に繰り出して、国歌やブラジル応援の歌を歌ったり踊ったり、ハザードをつけ
    クラクションを鳴らし、国旗を振り回してゆっくり走り回る車の大行列。]
    すごいな。この熱気は、私には充分伝わった。私は、そんなところで、暮らしてみたいなと、ちょっと思った。娘は大幅に、思った。情熱を後ろめたく感じることはないんだよ。
    いつもお行儀がよくて、精神が健康じゃなくて、無視で麻痺している、こっちの風に吹かれていると、このほうがラクな気さえしてくる。
    [ここが自他ともに認めるサッカー王国で、みんながブラジルサッカーをいかに愛しているか、身にしみてわかったわ。老若男女、お金持ちも貧乏な人も、インテリも文盲の人も、仕事も生活も、
    寝ても覚めても、とにかくワールドカップ中心の毎日です。W杯でブラジルが決勝に残った決勝戦の試合中だけは、悲劇的な犯罪数も、全国的に激減するそうです。]
    何という情熱だろう。地球の裏側は、元気だ。いかに愛しているか、わかった。

    2002.6.30

    • 情熱

    6月のはじまり。
    空き地の角に二本だけ、向日葵が咲いていた。
    「上を、太陽の方を、見ていないね」
    「そりゃあ、太陽が出ていないからさ」
    「まだ夏じゃないのに、咲いているね」
    「このところ暖かい陽射しが、続いたからさ」

    空き地は、立入禁止。
    ロープを乗り越えて、入り口を阻む、古い大きな木と木の間をすり抜けて、
    あの向日葵まで、行ってしまおうか。
    立入禁止には、入っては、ダメなんだけど。
    「ねぇ、二本の向日葵と向日葵、バラバラの方を見ているね」

    精巧をきわめるために、裸体をみつめるような鋭い眼差しが、微笑みに変わるとき、どんな風に、目の前のものは映るの?

    珍しく、私が喋った。
    忘れていたはずの思い出が、言葉になる、こんなに簡単に。「意外だったのは、むしろ私の方」
    弱かった私を、強い私が喋る。「昔から私はこうだったよ。でも内緒にしてたの」

    信号が赤になったことを伝える、鳥のさえずり。
    「そっちは、危ないよ」
    やさしさと、細長い腕が伸びて、
    私を引き戻す。
    「ここを渡っては、ダメだよね」
    あっ、そっちは立入禁止。
    危ない、危ない
    フラフラ歩くと、危ないよね。

    帰って行くあなたが、私の知っている頃の笑顔で
    手を振ったから、私は、ものすごくものすごく、嬉しかった。
    このところ暖かい陽射しが、続いたから。

    2002.6.29

    • 6月のはじまり

    私にもあったな。
    好きな子が、他の人のことを、好きだったってこと。
    もう、これは、どーにもならない。どうして?って、聞いても、仕方がない。
    浮かばれない片想いは、よくある話だけど、
    すぐに他の人を好きになったりもできないし、
    かといって、もう、楽しくなくなってしまった結論の出た片想いを、
    いつまでも、抱きしめていても、空しい。しばらくは、柱の陰から、じっと、見ているしかないかな。
    何とも想わなくなる日が、きっと来るって言うから。
    自分を嫌いになったりしないこと。あなたはもっと素敵になるから、大丈夫。その人に好かれていなくたって、あなたの居場所は、ここにある。
    ゆっくり、幸せになればいい。
    ♪ことばにできるなら、少しはましさ♪オルゴールから流れてきたメロディには、こんな詞がついていたよね。

    2002.6.21

    • ゆっくり

    Cry On Your Smileを聴いている。
    超、懐かしいね。ジュークボックスとかも、まだあの場所にあるのかな?初めて聞いたのは、飲み屋のジュークボックスだった。
    ワイワイ、ガヤガヤ、いつもの仲間とやっていたときだね。
    そして、あっという間に、10年以上が経った。集まろうって、なんとなく、誰も言わなかったから、そのままになっていた。
    ホントに10何年ぶりに、集まるんだね。どこか似ていた異邦人感覚はもう、あのままじゃないよね。私は、進歩したよ。ホントだよ、話してみなくちゃ、わからないか。たぶん、少し、違うよ……。
    これ以上、何もいらなかった。何も残らなくてよかった。そのままで。
    ♪涙は、とまるけど♪♪♪私たちは、遊ぶのが好きだった。

    2002.6.14

    • Cry On Your Smileを聴いて

    何年か前、友達が電話してきた。「『離れていても』いいね、あれ、好きだから、Liveで使わせてもらってるよ。これだと印税、許さんに入らないけど」「いいよ、どーぞ」ちょっと聴いてみた「離れていても」
    ♪夢の続きはもう
    一緒に並んで見られないけど
    一人あなたが選んだみち
    Uh-uh 離れていても知りたい
    銀の翼が今 飛び立つ
    ずっと元気でいてね
    もしも迷った夜 悔やまず
    電話してね すぐに
    同じ孤独の嵐
    励まし合ったよね
    I'm gonna miss you
    違うあなたを感じ きらめき見つめて
    I'm gonna miss you♪

    2002.6.13

    • 離れていても

    いちばん好きなのは、風景画。前に、話したかもしれない、話していなかったかもしれない。白い紙の上を、自由自在に走りまわる鉛筆が、顔や動物の形になっていくたびに、ウットリして、見つめていた。まわりを忘れて、立ち止まってしまった教室。あなたを尊敬したのは、たぶんあの時が始まりだった。まるで絵を描くように、ことばを配置していくあなたの文章を読んだとき、夢中になって見ていたものを、思い出した。まるで絵の具を混ぜるように返ってくる「散歩してもいいし」の言葉。白いキャンバスには、陽光の中を散歩するふたりを描いて。すべてを忘れてしまうように、あのタッチを、もう一度、見たいの。そして、心の隙間には、少女への帰り道を描いてほしいの。

    2002/05/31

    • 風景画

    目が覚めたら、片想いだった。夢でも見ていたのかな?
    ベッドの中で感じたあの気持ちは、片想いだった。
    懐かしい気持ちだった。昔、中里あき子ちゃんに書いた「立ちつくす前に」を思い出した。
    廃盤なった歌を、聴いてみた。石田ひかりちゃんに書いた「雨の帰り道」も聴いてみた。
    そうか、そうなんだね、片想いか。
    あなたは私の夢を見たこと、ある?
    私はあまり片想いの歌を、書いていないと思う。
    子供の頃は、いつも片想いだったなぁ。

    2002/5/27

    • 片想い

    見て見ないふりできないようなこと
    目の前にぶら下げて
    本能に話しかけて
    感情を揺り起こして
    愛が目を覚ますのを
    あなたが待ちくたびれるまで
    諦めは覚悟には勝てないかなぁ
    第一楽章 アレグロ・ノン・モルト
    涙が凍りつく
    私は冬をむかえる
    第二楽章 裸の心は部屋の外
    そして第三楽章
    あなたが見えない
    手を伸ばして
    何を選ぼう
    ねぇ、ヴィヴァルディ  
     

    2002/5/22

    • 第三楽章

    月月火水木金金
    えっ、なにこれ?軍歌ぁ〜?渋ぅー、こんなの聞いちゃって 、どーしたのさー。
    って、目まるくして言ってたら、最後まで聞いてしまった。
    なんつうか、懐かしいという歳では、絶対にないんだけど、昔聞いたことがあって、
    「同期の桜」なんて、私ったら歌えちゃったりもして、妙に心が郷愁モードだし、イヤ、ノスタルジックになる経験も戦歴もないんですけどね、いやー、軍歌かー、・・・私、好きかもしれない。隠れ軍歌おんなかもな。
    ちょっと!だって、「戦友」なんて、やられちゃうよ、くぅぅぅって、胸が熱くなるよ。こんな歌詞、絶対に書けない。これでもかって歌詞が、8番まであるんだよ。そう言えば、「戦友」父親が歌っていたよなぁ。「♪友は野末の石のした」って。私ゃ、借りて来ちゃったの、この軍歌のCD、この家から。なんか元気出るぜ、なんでだろ、軍歌、ものすごい癒し系だよ。ここまで遡っちゃう私の気持ちって、ちょっと・・・笑える。
    何で戦争になるの?子供が軍歌BGMのなかで、質問した。「軍歌って、悲しいね」と、子供、寝っ転がってお絵かきしながなら、つぶやいた。しかし「月月火水木金金」で過ぎていくなぁ、私の時間。
    「月月火水木金金・・・ずっと学校行き通しじゃん!」と子供。

    2002/4/29

    • 月月火水木金金

    障害物レース
    君が置いていったモノ

    淋しさも
    悲しみも
    苛立ちも
    不安も
    失望も
    妬みも
    恨みも
    憎悪も
    不幸も
    嘲笑も
    諦観も
    惨めさも
    疎外感も
    なにもかも
    いらないモノだらけで、蹴っ飛ばしたくなった。

    私は精一杯 一生懸命 必死で 努力して 
    走って走って走って、転んで 倒れて 立ち上がって
    完走したから、もう何もいらないよ

    2002/4/22

    • 完走

    寂しいことや痛いことや決心しなくちゃいけないことがいっぱいあって、毎日がぐるぐる過ぎていく。
    うわぁっ、久しぶり!
    おかえりなさい!
    なんて言ったらいいのだろう。
    いつも突然なんだもの。嘘でしょ?今どこにいるの?今回も、あっという間に、またブラジルへ帰ってしまうの?
    番組の収録が終わったら、会えるといいね。
    せっかく電話くれたのに、スケジュールがあわなくてごめん。えっ、公衆電話が少なくなった?そうかもね。日本、寒いでしょ、カルロス。
    会いたいねねねねねね!みなこ。

    2002/3/13

    • カルロス

    「清らかな広場へ連れてってあげる」と言うから、私も走った。
    田舎の子供は、すごいスピードで山を駆け下りる。ちょっと困った。
    都会の子の私の子供が、山を駆け下りている。
    うちの子は転ぶかな?と、思ったが止めなかった。
    気をつけても、言わなかった。ドングリがごろごろ落ちている山道だ、
    気をつけようがないだろうな・・・。
    とっくに走るのを諦めた私は、
    滑らないように足下を見て、下って行った。下り坂でも息が切れる。
    山を出たところで、子供たちが待っていてくれた。
    一番小さい6歳の子は、とっとと先へ行ってしまっていた。これじゃ、大人と子供があべこべだな。

    白い綿毛のふわふわが、寒くなると飛んでくる。
    しろばんばだ。
    子供たちも、蚊と間違えてパチンとやってしまったことがあるそうだ。
    「いけないんだよ。」そんな風に言われたら、あわてる。
    井上靖の詩碑には、
    「地球上で一番清らかな広場」と書かれていた。
    振り向くとそこは、静かで、夕闇以外には何もなかった。
    何も考えなくてもいい気がした。急いでいろんなことを考えたい気になった。
    どっちでもいいや。山にぐるりと囲まれた、今でもコンビニも洋服屋もない町。
    火曜日にプリンを売りに来る町。それが母の生まれた町。清らかな広場がある町。

    2001/11/08

    • 清らかな広場へ

    地下鉄のホームに電車が滑り込んできた。
    何も考えずに乗り込んで
    座席にお尻がついたとき
    海が見たいと、急に思った。
    胸が騒いだ。
    波音が心で鳴る。
    聞きたい、本物の波の音。
    電車が地上に出た。
    降りる駅に着いた。
    いつだって衝動は、
    ドアが閉まる前に降りなくちゃ、いけない。

    2001/09/19

    • 衝動
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