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婚約者のお給料が手取り20万円! 結婚相手を変えたほうがいい? |
【相談者:30代女性】
来月結婚する予定の32歳女性です。先日、初めて彼が給与明細を見せてくれました。そこには、手取りで20万円と書かれてありました。都内で20万円でなど、とても暮らせません。結婚相手を変えたほうがいいのでしょうか。
●A.結婚相手はそう簡単に変えてはいけない。
こんにちは。ミクノです。
「結婚相手を変えたほうがいいのでしょうか」って、あなたね、結婚相手はペットショップに売っている犬や猫とはちがうんだから、そう簡単に取り替えたらおかしいでしょう。
●20~39歳までの男性の1/3は、年収300万円以下
20万円の給料。このご時勢、こんなもんかもしれません。あるアンケート調査によると、20~39歳までの男性の1/3は、年収300万円以下という結果です。年収300万円だと、12で割ると、月に25万円。生活、苦しいですよね。
どうするべきか、私見を交えてご紹介しましょう。
●年収300万円以下でも楽しく暮らす方法
(1)地方で働く
バブル期までの東京は、「花の都」でした。おそらく江戸時代の参勤交代のあたりから、「江戸=出世の場所」とか、「東京=ひと旗揚げる場所」という概念が定着しているのだと思います。
しかし、今や地方分権を政治家がさけぶ時代です。東京は花の都でもなんでもなく、単に家賃が高くて人が多すぎる街であり、地方でのんびり暮らすことにこそ、価値が出てくる時代なのかもしれません。
(2)田舎で農業
手取り20万円の給料など、ハッキリ言ってしがみつくに値しません(仕事内容は別にしてね)。都道府県ごとに最低時給が定められていますが、どこで仕事をしていてもフルで働くと手取りで20万円前後くらいにはなります。
また、20万円の暮らしを15万円に下げることだって、難しくはないでしょう。100万円の暮らしを30万円に絞るのは死ぬほど大変ですが。
つまりどうにでも動けるときに、田舎で農業を始めてしまうことです。
(3)たとえば熱海から都内に勤務する
サラリーマンであれば交通費は、ある程度会社から支給されます。ならば、新幹線通勤すればいいのです。熱海は言いすぎか。であれば小田原に引っ越して、家賃5万円の3LDKに住む。夫は新幹線で小田原から通勤。こういうの、どうですかね? 熱海に移住というのもいいと思いませんか? 家賃は安いし、空気はきれいでご飯はおいしいし、新幹線は止まってくれるし。
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個人的には、東京はすでに花の都ではないのかもしれないと思います。バブル期に、東京に対するあこがれをメディアがアナウンスしすぎたのも原因だと思います。あの時代、トレンディードラマを観て、「私も高校を卒業したら東京に出て!」と決意した若者はものすごく多かったと思います(紺ブレを着て「カンチ!」と言ってみたかった!)。
でも、日本中からそういう熱が抜けてみると、案外、地方でのんびり暮らすのもいいのでは? と思います。参考になりましたか?
(ライタープロフィール)
ミクノトモ(コミュニケーションデザイン専門家)/作家・コラムニスト。広告プランナー、コピーライター、作詞家を経て、『Dawn Purple』で作家デビュー。『恋愛jp』など連載多数。