横浜市の雑木林で女児の遺体が遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された母親の元同居相手で建設作業員、八井隆一容疑者(28)=横浜市港南区日野=が「母親に『代わりにしかって』と言われ、殴ったり蹴ったりしたら死んだ」と供述していることが24日、捜査関係者への取材で分かった。
女児は茨城県小美玉市幡谷の無職、山口行恵容疑者(30)の長女、あいりちゃん=当時(6)、同容疑で逮捕=とみられ、神奈川県警秦野署捜査本部が身元確認を急いでいる。
捜査本部によると、八井容疑者は昨年7月21日夜、山口容疑者から「私じゃ手に負えないから、代わりにしかってよ」と言われたという。八井容疑者があいりちゃんを殴ったり蹴ったりすると、あいりちゃんの容体が急変。このため、八井容疑者はあいりちゃんを病院に連れて行くよう山口容疑者に提案したが、「連れて行かない方がいい」と言われた。
あいりちゃんは翌22日朝に死亡。2人は同日夜、八井容疑者の乗用車で遺体を横浜市磯子区の雑木林の土中に埋めて遺棄したとみられるという。
山口容疑者はあいりちゃんを埋める際、「途中で立ち寄った資材置き場から取ったスコップを使った」と供述。スコップは使用後、元の場所に戻したという。
取り調べに対し、八井容疑者は、「(犯行後、)あいりちゃんが何回も夢に出てきて、うなされて眠れなかった」「はき出したくてもはき出せなかった」などと供述しているという。