爪を気にしながらマウンドを降りる能見(撮影・岡田亮二)【拡大】
(セ・リーグ、中日15-3阪神、4回戦、中日3勝1敗、23日、ナゴヤドーム)9連戦の初戦にエースが沈んだ。鬼門・ナゴヤドームのマウンドに上がった能見は、いつもの能見ではなかった。前回16日の巨人戦(東京D)で割れていた爪の影響もあったのか-。4回4失点(自責3)で、今季最短KO。始まったばかりの連戦の今後に、暗い影が迫ってきた。
「不運な当たり? イヤイヤ。初回はね。先制点だけは与えたくなかった。(ベースカバーのときの足は)大丈夫ですけどね」
試合後は、エースらしく前を見つめて歩いた能見だが…。立ち上がりから“異変”はあった。
しきりにロジンバッグをさわり、左手を振るような仕草を見せた。一回の先頭、大島へ四球。荒木の犠打で一死二塁のピンチを背負うと、ルナの二塁内野安打で一塁ベースカバーに入った際に、足首をひねったようにも見えた。トレーナーが駆けつけたが続投。結局、犠飛と適時打を浴び、いきなり2点を失った。