9連戦の初戦。和田監督(右端)は久保田炎上にもベンチを立たなかった【拡大】
1984年の中本茂樹(ヤクルト)と86年に高橋一彦(大洋)が記録した1イニングのセ・リーグ最多失点「11」すらチラつく屈辱の1軍復帰登板。ベンチへ引き揚げる際には「何やっとんじゃ!」とスタンドから罵声も浴びた。
2007年にシーズン90試合登板のプロ野球記録を作った背番号30も、昨季はわずか4試合の登板。昨オフにはフォーム改造にも取り組み試行錯誤を重ねてきたが、兆しすら見えない。「この結果で本来のもんとはよう言わん」と指揮官も嘆く。ただ、うつむいてばかりはいられない。
「今までこういう展開にならなかっただけに、ここに来ると(苦戦してしまう)というところはあるかもしれないが、1敗は1敗。切り替えて、しっかりとやっていくしかない」
1敗は1敗。悔しいが、ベテランが多い中継ぎ陣を浪費せず、“捨てゲーム”を作れたことを、前向きにとらえるしかない。(栃山 直樹)
(紙面から)