2013.4.24 05:05

鬼門関係ない!阪神・福留、古巣に意地タイムリー(2/3ページ)

最後の打者となった福留。古巣相手に、きょうこそやり返してくれ!!

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 ぶぜんとした顔で、足早にバスに向った。古巣に大敗し、最後は主力を下げる余裕すら見せられた。九回二死一塁ではハーフスイングの微妙な判定で三振。ゲームセット…。福留の移籍後初のナゴヤドーム“がい旋”は悔しい結果となった。

 「入ってない」

 試合後に発したのは、ひと言だけだ。2-12で迎えた七回。二死一、二塁で、中日のエース・吉見から右中間へ大飛球を放った。オーバーフェンスにあと数十センチ届かず。2試合連続安打となる適時二塁打は鋭くフェンスを直撃した。ただ二走・大和に続いて一走・鳥谷も本塁を狙ったが、タッチアウト。入っていないものは入っていない-。「惜しかった」という報道陣の質問を遮るように言い放った後は、ノーコメントを貫いた。

 にじむ悔しさ。5連勝を逃したどころか、12点差の大敗。あしたこそ、やり返す。燃えない選手などいないはずだ。

 福留自身、打撃に確かな上昇の兆しが見える。四回先頭でも、ルナに好捕はされたが、三塁へ痛烈な当たり。外角球に対し体を開かず、強く打ち返せていた。水谷チーフ打撃コーチは、「しっかりスイングできている。(七回も)すごい打球やったやろ?」と、打撃内容に納得の表情だ。3番・鳥谷もマルチ安打で、4番・マートンは好調キープ。クリーンアップがつながれば、得点の流れは必ず作れるはずだ。

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