2013.4.24 05:05

鬼門関係ない!阪神・福留、古巣に意地タイムリー(3/3ページ)

7回、適時二塁打を放つ阪神・福留=ナゴヤドーム(撮影・岡田亮二)

7回、適時二塁打を放つ阪神・福留=ナゴヤドーム(撮影・岡田亮二)【拡大】

 2007年まで9年間在籍した中日時代のホーム。試合前には、元チームメートや関係者とあいさつを交わした。昨季虎はナゴヤDでチーム打率・228と苦戦し、2勝9敗1分け。昨季に限らずここ4年連続で負け越すなど、鬼門・ナゴヤDは阪神の“伝統”だ。ただ福留は違う。

 同地で通算打率・318、83本塁打、292打点。和田監督が「(福留はチームが)ナゴヤで打てていないという影響はないだろう」と試合前から期待を寄せれば、本人も、「(中日時代)本拠地だったし。明るい。ボールが見やすいと思うけど。外でやるより楽」と話すほど、慣れ親しんでいる。タテジマの“忌まわしき過去”など、関係ない。ここまで21試合、打率・159も、打点16はチームトップ。このままなら、シーズン109打点ペースだ。

 4連勝中と波に乗りかけたチームは、思わぬ大差で敗戦した。ただ11安打で3点を返した事実は必ず、24日につながるはずだ。昨年までとは違う。希望を抱かせる福留のバット。まだ貯金は2。8年ぶりのV奪回に、鬼門克服は避けて通れない。その中核を背番号「8」が担う。 (山田 結軌)

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(紙面から)