猿之助　芸術監督を“襲名”

　歌舞伎俳優、市川猿之助（３７）が５月１日付で京都造形芸術大学にある京都芸術劇場の芸術監督に就任するにあたり２３日、東京・銀座のコートヤードマリオット銀座東武ホテルで会見した＝写真（高嶋ちぐさ撮影）。

　前芸術監督・先代猿之助の市川猿翁（７３）から引き継ぐ。２００１年オープンの同劇場は、先代が設計段階からかかわり、歌舞伎上演に適した機構、設備を備えており、当代も自主公演「亀治郎の会」を主宰してきた。

　猿之助は「自分が思いも寄らないことを思い付く学生を発掘したい」「機構を生かした新しい試みができれば」などと抱負を話し、自分がファンという由紀さおりのコンサートなどを例にあげた。５月３日に、佐々木蔵之介らと朗読劇「お文の影・野槌の墓」を上演する。

　また、７月１日の東京・江戸川総合文化センターを皮切りに、１５日愛知県・春日井市民会館、１８日愛知県豊橋市・穂の国とよはし芸術劇場など２４カ所を襲名披露公演として回り、「義経千本桜　川連法眼館の場」などを上演する。