田畑金光元いわき市長死去 衆参4回当選
元いわき市長で衆、参両院議員を務めた田畑金光(たばた・かねみつ)氏は22日午後6時40分、肺炎のため横浜市の病院で死去した。99歳。自宅はいわき市勿来町関田和久80。通夜は25日午後6時から、告別式は26日午前11時から、ともにいわき市勿来町のセレモニーアルコ会館勿来で。喪主は長男弘之(ひろゆき)氏。
鹿児島県龍郷町出身。東京帝国大(現東大)法学部卒。昭和22年に本県の県議に初当選し、2期目半ばの28年、参院選本県選挙区に当時の右派社会党から立候補して初当選。2期12年の在任中、参院商工委員長などを務めた。
42年と44年の衆院選で旧本県3区に当時の民社党から立候補し、いずれも当選。49年のいわき市長選で当時の現職を破り初当選した。3期12年の在任中、炭鉱閉山に伴い低迷していた経済活性化のため、いわきニュータウンや好間工業団地造成などに尽力。文化・教育の振興にも力を注ぎ、いわき明星大の誘致、市立美術館や市石炭・化石館の建設などに取り組んだ。退任後は県日中友好協会名誉会長を務めるなど国際交流分野で精力的に活動した。
59年4月の叙勲で勲二等旭日重光章を受章した。
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