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【大リーグ】ハミルトン 大不振の打率2割台前半 エ軍新加入スラッガーの4月は“鬼門”2013年4月24日 紙面から ◇レンジャーズ7−6エンゼルスこれも“アナハイムの呪い”なのだろうか−。エンゼルスに今季新加入した大砲、ジョシュ・ハミルトン外野手(31)が苦しんでいる。オフにFAで5年総額1億2500万ドル(約125億円)の超大型契約を結んだが、開幕から振るわず、22日(日本時間23日)の古巣レンジャーズ戦では4番から今季初となる5番に打順を下げられた。“荒療治”が効いたのか、この日は新天地で初の4安打を記録したが、なお打率は2割2分2厘。アルバート・プホルス一塁手(33)も新加入だった昨年4月はまさかのノーアーチだったが、ハミルトンの苦悩も深い。 春のアナハイムは新参スラッガーにとって“鬼門”のようだ。ハミルトンは前日まで17試合で打率1割7分6厘、23三振。6日の古巣レンジャーズ戦では、直前の3番を打つプホルスが3度も敬遠され、ハミルトンと勝負(無安打2三振)する屈辱を味わった。 見かねたソーシア監督はこの日、ついに今季初めてハミルトンの打順を4番から5番に下げ、「彼が打席でしっくり来るまでは、いろいろ打順を組み替えていくつもりだ」とコメント。ハミルトンも今季初の4安打で“親心”に応えた。 だが、復活への道のりは険しそうだ。直球には無類の強さを発揮するが、昨季は緩い変化球へのもろさを露呈し、後半戦は打率2割5分9厘。この弱点で自己ワーストを大きく上回る162三振だったため、自己最多の43本塁打をマークしながら、レンジャーズは積極的な慰留を控えた。 今季も徹底的にボール球のスライダーで攻める左腕に対して打率1割4分3厘(21打数3安打)で、球団地元紙ロサンゼルス・タイムズのディジオバナ記者は16日、「開幕から2週間見て思うのは、なぜ投手はハミルトンに直球を投げるのだろうか(変化球を投げておけば安パイなのに)」と自身のツイッターでつぶやいたほどだ。 とはいえ、エ軍に新加入した大物選手が春に苦しむのは珍しくない。プホルスは昨季4月にノーアーチ。2010年の松井秀喜外野手も4〜5月の打率2割2分9厘が響いてオフに延長契約を勝ち取れず、これが“渡り鳥生活”の始まりとなった。ハミルトンが変化球を打てるようになれば鬼に金棒だが、このままではすこぶる日当の高い“給料泥棒”のそしりを免れない。 PR情報
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