ワシントンDCの桜は見頃どころか、
桜祭り当日、ほとんど散ってしまっていた(涙)。
だが、
僕はプロだ。
プロのアナウンサーとは、危機管理も一流なのだ。
大丈夫。
まだ武器はある。
両親は本当に僕たちを支えてくれたのだ。
ばっちり喜んで帰ってもらわなければウソだ。
そこで!
かねてから調べておいたスミソニアン博物館へと連れて行ったのだ!!
そう。
ワシントンDC、最大にして、
最高の観光名所、スミソニアン博物館。
アメリカの歴史、自然史、航空・宇宙など、
とにかく色々な博物館が
なんと、
すべてタダで入れてしまう!
その巨大な博物館群の中にある
一番人気の博物館こそ
航空・宇宙博物館だ!
あの、宇宙に降り立ったアポロ11号をはじめ、
様々な航空・宇宙に関する展示物が並べられているのだ。
そう。
そして、これこそ、今回の最大の目玉。
なぜなら、僕の父は大学時代…
グライダー部に所属していたほどの
飛行機大好き人間なのだ!
もはや飛行機オタク、と言ってもいいほどの
飛行機好きにとって、
この博物館はヨダレものの場所なはずだ!
と、想像していた。
かくして、
その予感は見事に的中することになった。
父、大はしゃぎ(←68歳)!
「おおっ!アポロだ!この焦げ目が大切なんだ!周辺を燃やすことにより、その空気抵抗を…(以下略)」
「これはリンドバーグのスピリット号だ!この飛行機は前方部分に燃料を積んでいたため、前が見えない作りになっているのだ!そのため、飛行中は潜望鏡を使い…(以下略)」
「あれはライト兄弟の飛行機(汗)?」
「違う!あれは形も模様も違う!ライトフライヤー号(世界で初めて飛んだ飛行機)はあっちだ!世界で初めて、まっすぐしか飛べなかった飛行機を旋回させる技術を開発したのだ!しかし、その特許は電話を開発したベルという男に奪われてしまう!ひどい男なんだ!ベルは…(以下略)」
父、信じられないくらい詳しかったです(汗)。
まさかここまで喜んでくれるとは…。
ま、よかった、よかった。